君がいてくれたから【オリジナル】 (ページ42)

今日:4 hit、昨日:11 hit、合計:2,304 hit

39:ずっとページ42

病んでしまうことが多く、なかなか更新出来なくてすみません。これからはゆっくりながらも頑張っていきたいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私が演奏を終えると、周りからは拍手がおこった。

恥ずかしくて、でも嬉しくて心が暖かくなった気がした。

私は立ち上がり深深と頭を下げ、『ありがとうございました。』と言った。

すると、またしても拍手がおこった。何かの演奏会のようだな、と思うと少し顔がにやけてしまう。

たくさんの人の前でにやけているのもどうかと思い、その場を後にした。

どこに行こうかと思いながら病院の中庭を歩いていると、どこからか綺麗な歌声が聞こえてきた。

とても繊細で今にも消えてしまいそうだが、どこか芯の強さを感じた。

こんな綺麗な歌声をもっと近くで聞きたいと思い、その歌声のする方へ歩き出した。

声を辿りながら病院内を歩いていると、端の部屋から聞こえていることが分かった。

周りに人の気配はなく、辺りはとても静かだ。

扉が少し空いていたので良くないと分かっていても扉の影から中を覗いた。