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まぁ、あれから全クラスの人達の名前が呼ばれ、その後もいろいろ終わり、入学式は閉会。





それから、自分のクラスに戻って来て、今は着席したところ。


なんか、入学式とかって大分きちっとした式典だから、少し窮屈な感じがして、この体育館よりは落ち着く場所でホッと一息つく。





まだ、自分の教室って実感は湧かないけど、体育館にいるよりは全然居心地がいい。



何より、窓側の席だから太陽の光も入ってきて気持ちいいしね。





そして、私の席の周りには裕太しかいなくて、あいも変わらず話しかけてくる。



前の女子と男子の子、今日に限って2人とも来ないなんて…!




そのせいで私裕太の話ずっと無視しなきゃで被害者なんだけど!!←逆ギレ



…まぁやっぱり無視してるんだけどね。





いやぁ、でもそろそろ応答しないとずっと言われてるのを無視してるから、心苦しくなってきたりもする。



なんか裕太の話聞いてると避けてるのバレちゃってるし。


ちゃっかりLINEブロックしたこともバレてるっぽいし…。





…いいなぁ、宏光の周りとかさっき仲良くなった光輝君とか紗奈ちゃんとかいるし。


超楽しそう…!




そして、上岡先生も教室に戻ってきて、これからの学校生活の説明だったり、プリントを配られたり、提出物だったりを提出して今日は下校の予定。


だから、もうそろそろ帰れるらしい。
 


明日は、自己紹介をして委員会や係を決めるんだって。




で、上岡先生が提出物を配ったり、なんかお話とかしてたら下校の時間が来ちゃったわけで。


帰りのホームルーム中に荷物をまとめ、裕太と関わらないように急いで教室を飛び出そうと決心した。





先生がさようなら、と言った瞬間。


確かに、私は全力疾走で走り出したはずなのに、何故かその場に止まっているんだよね。



腕の方になにか強い力(?)みたいな違和感を感じて視線をそっちにずらすと、









…そこには可愛らしい顔して



「A、一緒帰ろ?」


私の手首を握り、有無を言わせず、見えない圧力をかけて話しかけてくる玉森裕太君がいました。

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作者名:百花 | 作成日時:2021年2月2日 16時

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