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Aが、ミサちゃんに料理を教えてもらうようになってから、気づいたことがある。
Aは、俺が帰ってくるまでご飯を食べずに待っている。
それまでは、俺が買って帰るまで、食べるものがなかったから、仕方なく待ってたんだと思うけど
今は自分で作ってるんだし、俺の帰りが遅い時は、先に食べてていいと言っても
「潤と一緒がいいから」と言う。
「お腹空くだろ」と言っても
「大丈夫。待ってたいの」と言う。
雅紀にその話をしたら
「なんか、犬のAちゃんと一緒だね」
と言った。
そう言われて、確かに似てるかも、と思うこともある。
ご飯を食べずに待ってることもそうだけど
俺が帰ると、嬉しそうに駆けてくること
イチゴが好きなこと
そして、足の傷。
けど、違うこともある。
例えば、俺が泊まりの時や前もって連絡した時は、ちゃんと一人で食べるんだ。
どうやらミサちゃんに
「ちゃんと食べないと潤君が心配して悲しむし、嫌われちゃうかもしれないよ」
と言われたらしい。
知らない間に二人はとても仲良くなってて、そのせいか、雅紀ともめっちゃ仲良くなってて。
雅紀とAが楽しそうに笑い合ってるのを見ると、なんか・・・
・・・なんかって何だ。
「よっ。調子はどうだ」
自販機前で翔さんに声をかけられた。
「問題なく、いい感じです」
「そうか。それは何より」
コーヒーを買って、俺の隣に並ぶ。
「そういやAちゃん、知らないうちにウチの奥さんとも知り合いになってたんだよ。聞いてる？」
「あ、スーパーで会ったって」
「そうそう。なんか近所のスーパーで会ったらしくて。いつものごとく和也がAちゃん見つけて、スーパーでAちゃんに抱き着いたんだと」
光景が目に浮かんで、思わず笑う。
「まぁAちゃんの話は奥さんにもしてたから、和也がAちゃんって呼んですぐわかったらしくて」
「そうですか。迷惑かけませんでしたか？」
「全然。松本さんの彼女さんって、可愛くてよく笑う感じのいい人ね、って褒めてたよ」
「いや、彼女じゃ・・」
「なぁ、松本」
言葉をさえぎるように、言葉を重ねる翔さん。
「今日さ、久しぶりに雅紀と飲みに行くんだけど、お前も一緒にどう？」
「え？」
「久しぶりに飲もうぜ」
一瞬、Aのことが頭をよぎったけど
「はい。行きます」
そう、答えた。
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ちな(プロフ) - ホクさん» ホクさん。お返事遅くなってごめんなさい。嬉しいお言葉をたくさんありがとうございます。楽しんでいただけたようですごく嬉しかったです。 (2021年4月14日 13時) (
レス) id: c148e10e11 (このIDを非表示/違反報告)
ホク - とても感動しました。他にはないストーリーだったのでとっても面白かったです！ (2021年3月29日 9時) (レス) id: 4442ae36ba (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - ゆーみんさん» ゆーみんさん。お返事遅くなってごめんなさい。いい作品と言っていただけて、本当に嬉しいです。元気出ました。ありがとうございました。 (2020年5月26日 18時) (レス) id: 39df0fabf1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみん - 泣けてしまいました！凄くいい作品です！違う作品でも頑張ってください♪ (2020年4月28日 9時) (レス) id: b7e3681104 (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - rikapika18さん» rikapika18さん、はじめまして。めちゃくちゃ感動したとか、私の方がめちゃくちゃ感動で、すごく嬉しかったです。楽しんでいただけたならよかったです。本当にありがとうございました。 (2019年10月26日 0時) (レス) id: 39df0fabf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな | 作成日時：2019年6月14日 0時
