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朝の散歩に行ってご飯を食べた後、潤が
「行くよ」
とドアを開けた。
玄関の外に出ると
「雅紀んちだ。どこかわかるか？」
って言うから、私は廊下を端まで走って行ってドアの前で止まった。
「正解。さすがA。えらいな」
「雅紀呼んでみて」って言うから、ドアをカリカリすると、中から雅紀が出てきた。
雅紀は私を抱き上げると、「今日は俺と遊ぼうねー」と言った。
あれ？潤は今から仕事に行くのかな？
「悪いな、雅紀」
「全然。俺Aちゃん大好きだし」
そう言いながら頭を撫でてくれた。
ふふ。私も雅紀のこと大好きだよ。
今日は雅紀の彼女のミサちゃんはいないみたい。
ソファに座る雅紀の横に行くと、テレビを見ながら頭を撫でてくれた。
「いい天気だねー」
窓の外を見ながら雅紀が言う。
「公園行っちゃう？まだ寒いかな。いいよね。よし、行こうAちゃん」
公園には和君がいた。
私の姿を見付けると嬉しそうに笑う和君に走っていく。
「おー、雅紀」
「翔ちゃん、久しぶり」
和君は私に抱き着くと「わんわ〜」って言いながらわしゃわしゃ。
「和也っ」って言いながら翔さんが助けてくれて、和君にボールを渡したから、私たちはいつものように遊び始めた。
そんな私たちを見ながら
「寒くても子供は元気だなぁ」
二人は話をする。
「松本は？」
「今、来てて」
「あー、レイちゃんだっけ？」
「うん、そう。Aちゃんこんなに人懐っこいのに、レイちゃんにだけすっごく吠えるからね」
「やきもち？」
「かも(笑)」
「・・でも俺ちょっとわかるかも」
「ん？」
「あの子、独占欲強そうじゃん？」
「わかる。悪い子じゃないんだけどねー」
「・・・松本がよく言ってるんだけど、Aちゃんが人間の女の子だったらどう思う？」
「ふふ。翔ちゃんも聞いたことあるんだ」
「あるよ。しょっちゅう言ってるよ。酒飲むと余計」
「だよね。『Aが人間の女の子だったらなぁ。A絶対可愛い女の子だよ。俺の中ではAがダントツの一番なんだぁー』でしょ？覚えちゃったよ(笑)」
「お似合いのカップルだろうな」
「そうだね。間違いない」
夜になって私を迎えに来た潤からは、花の匂いがした。
家の中にも花の匂いがした。
そうか、レイが来てたんだ。
雅紀の家に行く理由が、仕事だけじゃないってことを、私は覚えた。
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ちな(プロフ) - ayaさん» ayaさん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです！期待に沿えるかわかりませんが、がんばりますので、これからもよろしくお願いします。 (2019年4月6日 7時) (
レス) id: 39df0fabf1 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - ちなさん、こんにちは！初コメです。まだ始まったばかりのこのお話ですが、ワクワクしながら読ませて頂きました。私もＪに飼われたい！続きも楽しみにしてますね^^ (2019年4月1日 12時) (レス) id: 09a0cb5a29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな | 作成日時：2019年4月1日 0時
