【ポケモンXY】君はいつだって 5 (ページ16)

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ラティアスページ16

貴方視点

ポケモンセンターへと向かう私の足取りは重かった。きっと暗い表情をしていたんだと思う。

『・・・お隣さん、先にポケモンセンターに行ってて？』

あの言葉が、ショックだったんだ。私には言えない理由・・・。

「・・・私じゃ、駄目だったのかな・・・」

震えた声でぽつりとつぶやいた。・・・刹那、誰かが私の肩に触れる。

「ひゃっ！？だ、誰！？」

バッ、と後ろを振り向く。・・・そこには・・・ラティアスが、いた。

「ら、ティアス・・・？」

ラティアスは、昔本で見たことがある。小さい頃、私が最も憧れていたポケモン・・・。

「なんでっ・・・ここに・・・？」

そっと手を伸ばすと、その手にすり寄ってきた。人懐っこい・・・。

「ラティアス・・・どうして・・・？」

ラティアスはめったに会えるポケモンじゃないことは知っている。好奇心からここに来たのかな・・・。

「・・・一緒に、遊ぼうか？」

そうたずねると、嬉しそうに頷き私の周りを飛び回る。可愛いな・・・。ふふふっ、と頬が緩む。

「ポフレ！あげるね！」

カバンの中からポフレを取り出し、ラティアスに差し出す。ラティアスは嬉しそうに食べると、これはまた嬉しそうに飛び回る。一回転をしたり、私の頬に頬ずりしてきたり。

「可愛い・・・ラティアス、有難うね！暗い気持ちも吹っ飛んじゃった！」

そういうと、ラティアスはニッコリ笑って、私の正面でピタッと止まった。・・・何かと思いじっと見つめると、ラティアスの姿かたちが変わっていく・・・。

？「・・・元気、でた？」

「・・・え？」

目の前に居たのは、ラティアスではなく女の子。さっきまでラティアスがそこにいたのに・・・。

？「あなたが元気なさそうだったから、つい・・・。さっきのは、ポフレっていうの？もう一個食べたいな♪」

・・・でも、ニッコリと笑った顔に、どこかラティアスの面影を感じる。

「・・・ラティアス？」

？「うん？そうだよ？当たり前じゃない！」

ニコ～ッと笑ってこっちを見るラティアス(？)。・・・私にはまだ状況がつかめません。