【ポケモンXY】君はいつだって 5 (ページ13)

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ＶＳトオルページ13

リュカ視点

リ「なんで、こんなところに」

ト「それよりも今は、やりたいことがあんだ。・・・俺と、勝負しろ」

モンスターボールを突きつけられる。昔から、バトル開始の合図はこれだった。

リ「・・・カルム、ごめん。僕、やること出来ちゃった。悪いけど少し待ってくれるかな？」

カ「はぁ・・・」

リ「すぐ、終わるからさ」

カルムにニコッと笑いかけ、手持ちのボールを手に取る。

ト「俺はもう強くなった。・・・毎日、マイペースに過ごしてるお前とは違ってな！『あの時』とはもう違う！！」

リ「毎日マイペースに過ごしてるだなんて、見てもないのによく言えるね。・・・あの時の僕から何も努力してないとでも？」

ト「そんなの・・・バトルすれば分かるぜっ！」

お互いボールを投げる。トオルはキュウコンを、僕はルカリオを出した。・・・お互いから、少しも目線を外さない。

ト「ひのこ！」

リ「かわしてはどうだん！」

・・・炎技を喰らったら痛いな・・・。そう考えながらも、攻撃を打ち続ける。

ト「この野郎っ・・・だいもんじ！」

リ「はどうだんで粉砕してからインファイト！！」

・・・キュウコンが倒れる。すると、トオルは悔しそうな顔でキュウコンを戻す。そんな感情的なところも変わってない。

リ「戻ってこい、ルカリオ」

ルカリオを一度ボールに戻し、次のボールを手に取る。

ト「ボーマンダ！！行って来いっ！！！」

リ「クチート！」

ト「ほのおのキバ！」

リ「じゃれつく！」

クチートは、ひらりと相手の攻撃をかわして、じゃれつくを決める。じゃれつくはフェアリータイプの技でも威力のある攻撃。
効果抜群のボーマンダが、無事でいられるはずがなく、倒れこむ。

ト「・・・お前には、まだ叶わないのかよ」

リ「まだ手持ちはいるんでしょ？諦めるなんてらしくないね。しばらく会わないうちに、諦め癖がついたんじゃないの？」

キッ、とトオルを睨む。すると、トオルは「そうかもな」と言って、僕を睨み付ける。・・・こうするのは、『あの時』以来か・・・。