【名前変換オリジナル】先生こーりゃくっ！！

17話 ページ19

私は痛む腹を押さえて自分の席に着いた。

「あれ？朝練行ったの？」

今登校したばかりらしい心愛が私の顔を覗き込んできた。
…私は基本的に朝練に行かないタイプなので、そのへんが不思議なのだろう。

「ん。行った」
「珍しいじゃん。なんで？」

まさか先生に惚れたかもしれないからなんて言えない。
…挙句の果てに腹蹴られたとか。

「…言わん」
「えー！？なんでよ！？」

うるさく騒ぐ心愛に、チャイムがそろそろ鳴ると伝え、やっと席についてもらった。
まだ探るようにこっちを見つめてくるけど、わざと気づかないふりをする。

退屈な朝の会を終えて、私は今日の時間割を見た。

一時間目、理科。

最悪…と机に突っ伏そうとして腹の痛みに悲鳴を上げた。

「きーちゃんほんとどうしたの？」
「…なんもない。理科室行こうか」

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理科の授業はおもしろかった。
何人かは難しいと言っていたけど、私は前の先生よりわかりやすいと思う。
前の先生は一人で勝手に進めていってしまう感じがしたけど、深淵先生は考えるための時間をたくさんくれる。そこがとてもいい。

「…はい、今日の授業はここまで」

その言葉に、日直が号令をかけた。
私は自分のノートを見下ろす。
ノートには先生が話していた、教科書は教えてくれないことがたくさん書いてある。
…だが黒板に書いてあることはほとんど書いてない。

板書忘れてた！！

私は小さくため息をついてもう一度椅子に座った。

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