【名前変換オリジナル】先生こーりゃくっ！！

7話 ページ9

いろんなパターンのタッチランを合計8本やって全女子が屍になったころ。

「あと一本。最後くらい間に合えよー」

体育館に先生の号令が響いた。
無理。あと一本でも無理。というかもう一歩も動ける気がしない。

「あー…きっつ…深淵先生やってねぇからこの辛さがわかんないんだろ…」

男子の誰かがぼそりとつぶやいた。ほんとにその通りだよ。けど…
…さすがにそれいったら怒られるんじゃね？
でも先生はその言葉を聞いて薄く微笑んだ。

「なら俺もやろうか？」
「えっ…」

その男子が答える前に、先生は首からかかったホイッスルを外して放った。
乾いた音を立ててホイッスルが体育館の隅に落ちる。

「最前列で走る」

先生がにっこり笑って言った。
…レアな表情だ。

ちなみに最前列は男女スタメン合計10人の列だ。
簡単に言うと1番速い列。私もこの列だ。えっへん。

「タイマー動かしていいよ」

突然の出来事に思わずタイマーを止めていたマネージャーが、慌ててスタートさせた。

３、２、１、…

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