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時計を見ると夜の10時で
酔っ払った身体に熱々のシャワーを浴びてスッキリしてから
ちょっと早いけど、布団に潜りこんだ。
別に和也が来るまで待っててもいいんだけど
何時に帰ってくるか分かんないし
今からご飯とか作るの面倒だしね…
…ってゆうのは言い訳。
とにかく眠いから寝る！と目を瞑ったが最後
私はのび太並みの早さで眠りについた。
朝起きると懸念してた二日酔いにはなっていなくて、早く寝たからか身体がスッキリしている。
今日は土曜日。会社は休み！
嬉しい嬉しい！と思いながらウキウキで起き上がって、顔を洗いに洗面所へ行こうとリビングを通りかかると。
「…あ」
「……」
「オハヨウゴザイマス」
「おはよ」
早朝に、なぜかジーパン、Tシャツ姿の和也が
いた。
「なんでもう着替えてんの？」
まだ朝の8時。和也がこんな時間に着替えてるなんてちょっと怖い。
「ちげーわ、今帰ってきたんですけど」
「は、いま？！」
「ちょ…うるせー…」
驚いて声をあげた私に、迷惑そうな顔をする。
「あ、ごめんごめん。おつかれ」
「ん。おれちょっと寝るわ…おやすみ」
そう言って、和也はグーッと伸びをすると
あくびをしながら寝室に入っていった。
…ゲーノー人も大変だな…
なんて他人事に思いながら
顔を洗って歯磨きをしたあと、私も着替えるために部屋に戻ると。
私が来てから、仕事部屋にベッドを置いて自分の部屋にしてた和也が
私の布団で、寝てた。
「…は！？」
なんで！？すごい迷惑なんですけど！
寝るわ、って言ってった背中を無意識に見送ってたけど
そう言えばさっきコイツが入ってたの私の部屋じゃん！
コイツの部屋、隣じゃん！
あーもーバカ！私のバカ！
「ちょっとカズ！
アンタの部屋ここじゃないでしょ！」
「……」
「カズってば！ねぇ！」
「…んだようるせぇなもう……」
ゆさゆさ、和也を揺すって起こそうとしたら
和也は目を閉じたまま眉間にシワを寄せて
頭から布団を被る。
「ちょっと！私の布団で寝ないでよ！」
「……」
「かーずーなーりー！！」
「………」
…はぁはぁ。息切れ。
ダメだ、起きない！
なんなのよ？！
「私着替えるから！布団から出てこないでよ！」
この短時間では絶対眠ってないであろう和也にそう叫んで
いそいそと服に着替える私。
あぁもう！ほんと調子狂うんだけど！
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作者名：くぅ。
| 作成日時：2016年9月18日 22時
