シューベルトver〜当日�ぁ� ページ24
そんな事をぼんやり考えていると、先ほどの女性達が徐々に席に戻って来はじめていた。
「お待たせしました」
不意に声がして、Aも戻ってきたのだと気付く。席を立って振り返ると…
「Aさん…」
その美しさに言葉を失う。
Aが選んだのは、オレンジ色に近い黄色のAラインのドレス。フロントはシンプルだが、左右から重なるように切り返しがデザインされている。
バックにはウエストに大きなリボンがついており、それに続くようにフレアが幾重にも重なっていた。
派手さはないが品が良く、Aを引き立てるようなドレス。
「迷ったんだけど、今日はせっかくシューさんと来てるから…」
恥じらう様に微笑むA。シューベルトの衣装に合わせた雰囲気のドレスを選んだのだろう。
「Aさんが…私のために…！」
歓喜に震えるシューベルト。右手には、いつの間にかタクトが現れている。
「あっ、シューさん！こんな所でムジーク出しちゃダメです！」
感激のあまりムジークを発動しそうになっているシューベルトの口を、慌てて手で塞ぐA。こんな所で巨大化されたら、イベントどころではなくなってしまう。
「ス、スミマセン…嬉しくてつい…」
何とか落ち着いたようで、ほっと息をついた。
我にかえると、お互いかなり密着している事に気づく。恥ずかしさに、慌てて体を離そうとするA。
「待って下さい！」
離れようとするAの手を握り、それを制止する。
「あなたが私を選んで下さって、感謝しています。今日は私にエスコートさせて下さい」
そう言って跪くと、Aの手にそっと口付けをした。その紳士的な所作に、胸がときめく。
その時、カメラのシャッター音が聞こえた。
「お二人さん、そのままそのまま」
音のした方を見ると、カメラマンが笑顔でこちらを見ている。撮った写真を参加者にプレゼントしているのだ。
「ロマンチックですねー。跪いてキスが出来る人なんて、なかなかいませんよ」
"素敵な彼氏さんですね"と言われてくすぐったそうに笑ったAが愛しくて、シューベルトも目を細めたのだった。
シューベルトver〜帰り道〜→←シューベルトver〜当日��〜
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神風 雪火(プロフ) - 閲覧&コメントありがとうございます。シューさんは普通にしてれば好紳士なのに、周りに影響されておかしくなってるだけだと思ってます。ベトはいつもの俺様感を出してみました。お気に召して頂けて、良かったですv (2018年3月23日 21時) (
レス) id: 039179847a (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - すっごいときめきました・・！！ベトの自信満々な態度、シューさんの紳士的な態度、素敵すぎるっっまたこんなシリーズ見たいです(//∇//) (2018年3月22日 21時) (レス) id: 11f7cdea75 (このIDを非表示/違反報告)
神風 雪火(プロフ) - よもぎもち(*´ ∀`)さん» キュンキュンしていただけたようで何よりです。読んで下さり、ありがとうございます(*´ω｀*) (2018年2月25日 23時) (レス) id: 039179847a (このIDを非表示/違反報告)
時の破壊者 - ありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))いつまでも待ちます← チョッちゃん可愛過ぎて辛いッ……(つД`)ノ 楽しみにしてます頑張ってくださいo(^▽^)o (2018年2月25日 16時) (レス) id: ed6862cba5 (このIDを非表示/違反報告)
神風 雪火(プロフ) - 時の破壊者さん» コメントありがとうございます。チョッちゃんverも執筆中ですので、今しばらくお待ち下さいませm(_ _)m (2018年2月25日 16時) (レス) id: 039179847a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神風 雪火 | 作成日時：2018年2月22日 2時
