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「影山くんたち強かったねーっお兄ちゃん!」
「天才が才能の行き場を見つけちゃった感じだけどね」
Aはいつまでここにいるのだろうか
もしかしたらここまでのことが全て嘘で次の日、目が覚めたら誰もいなくて
でもそんなことを考えると少しだけ寂しいと感じてしまう
俺以外のみんなはもう寂しい思いをしているのに俺だけまだAといる
優越感に浸っていた気分だったが途端に情けなくなってきた
「A、Aは何に後悔してるの?何かやり残したことがあるの?」
勇気を出して聞いてみた
Aはこちらに顔を向けることはなく
「うーんとね、影山くんともっとお話することと国見くんともっといろんなとこにお出掛けすること、たくさんお勉強して自分の夢を叶えること、そして何より
バレー部のみんなと全国に行くこと」
「…そっか」
Aはいつも自分のことより他人のことばかり気にして
自分が傷ついても平気な顔して笑ってる
そんなAをいつも心配していた
もしかして事故じゃなくて
事故に見せかけた自 殺、だったのかな
なんて考えてしまったり
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作者名:佳奈 | 作成日時:2015年10月12日 16時