厨二病男子、転生したら勘違いされた。【鬼滅の刃】【男主】

厨二病が四人。 ページ5

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『フッ…まさかこの俺が麗しい妖精に助けてもらうとは……。』

「妖精？何の話ですか？」


取り敢えず目の前の女性に礼は言った。「俺のような汚れた男を救うとはな…」って！(つまり礼は言ってない。)まあ、何故か悲しそうな顔をしたんだけど、今の俺にはそんな事気にする余裕がない。

(おおおおお、女の人に触られたぁ！！やっべ、どうしよう。犯罪者として捕まるんじゃ…。)


「私は胡蝶しのぶです。貴方のお名前をお聞きしても宜しいでしょうか？」

『俺の名前は……。』


ここでふと、自分が死ぬ直前まで一緒にいた友人が頭の中に浮かんだ。鳳凰堂竜星という名前は、アイツといると厨二病でもいいという気持ちがあったからこうして付けられた。今この人とは初対面。

本名を言うべきか、もう一つの名前を言うべきか……。


迷っていると、胡蝶さんに話し掛けられた。



「もしかして、名前…言いたくないんですか？貴方が嫌なら別に教えなくてもいいですよ」

『え、あ、いや……俺の名前はAA、です。アンタみたいに綺麗で優しい人、初めてだったから混乱して…。

俺の周りは、(非リア充が沢山居て皆落ち込むから)闇を纏った奴しかいなくて……。』


「……私は、優しくなんてありませんよ。Aさんですね。
必ず貴方をここから助け出しますので、あと少しだけ頑張ってください。」



ああ、この人は優しい人だ。何よりも心が綺麗だ。いい人に会えた。そう思っている俺とは逆に、胡蝶さんは可愛らしく下がっていた眉毛を眉間に寄せていた。


(一体彼の周りにいた人は彼に何をしたんでしょうか。ここまで自虐的で、全てを諦めた顔をする彼を見捨てることなんて私には出来ない。

お館様に、彼を蝶屋敷で匿ってもいいか許可を貰いましょう。彼が持っている刀についても気になります)



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