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「つまらぬ小細工ばかりするな!!蠅共が!!」
伊黒の赫刀のおかげか今までよりも格段に戦いやすい。
突然後ろから、ガチィィィン!!と音が聞こえて振り返ると、悲鳴嶼が自身の武器である鉄球と斧をぶつかり合わせて赫くしているのが見えた。
そしてそのまま色が変わった鉄球で攻撃をすると、無惨の左胸が思いっきり削れる。
「冨岡ァァ!!A!!受けろォォォォ!!」
「『っ!!』」
不死川が名前を呼びながら走ってやってくると、冨岡と私に向かって刀を向けてくる。
反射的に刀を出すと、刀身同士が勢いよくぶつかった。
すると驚いたことに、2人の刀身がみるみる赫くなっていく。
_____赫刀。
ならば、2人と同じくらいの腕力と握力が必要だ。
過去最大と言っていいほどに刀を持つ手に力を込めると、2人と同様に自身の刀も赫くすることができた。
『不死川さんありがとう…!』
「おうよォ!」
「カアアア!!夜明ケマデ一時間三分!!」
残り約一時間。
まだ後一時間も残っているのかと思うと気が遠くなるが、ここで自分も赫刀ができたのは奇跡だ。
さらに人数も増えたことで、確実に倒せる確率が上がっただろう。
「余裕余裕!!糞味噌にしてやら゛ァァァ!!」
そこからは明らかに戦闘の効率が良くなっていった。
今までは攻撃を斬り捌くことだけで精一杯で無惨の体の一部も削ることはできていなかったが、悲鳴嶼や伊黒が率先して無惨の体を削っている。
さらに伊之助達が持ってきた目を使って気配を消せば、私自身も無惨の一部を切断することは可能になった。
「善逸!!カナヲ!!俺もアレやりてえ刃ァ赫くするやつ!」
「簡単にできるものじゃないから!!まず腕力が同じくらいじゃなきゃ…」
紙をつけて戦っている間は伊之助達のそんな会話が聞こえる。
確かに3人も赫刀できればかなり戦力は上がるが、難しいだろう。
だがこのままこの調子で行けば、本当に夜明けまで持つかもしれない。
そう思ってしまったが、やはり無惨はそんな甘くはない。
いきなり無惨が今まで見たことの無い程の速さで攻撃を出す。
伊之助達は柱以上にこの速さは受けきれない。
_______守れ、守れ。光の呼吸……
ほんの僅かの間だが3人を庇うと、そのまま受けきれなかった攻撃を喰らいそのまま遠くへと吹き飛ばされた。
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彩豊(プロフ) - こんにちは!凄くおもしろかったです!これかどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください!応援してます☆彡 (2022年10月24日 13時) (レス) @page50 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - Suzuさん» 更新した瞬間に見てくださってありがとうございます…!一瞬で間違い気づきました…ご指摘もありがとうございます!! (2022年1月22日 11時) (レス) @page31 id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - めっちゃ読みやすくて大好きです!もう宇髄さんがカッコ良すぎて……さすがです! 竹刀を渡すところ、炭治郎が誕生日になっています(小声 (2022年1月22日 11時) (レス) @page31 id: 11ffe6e997 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - 羽憐さん» ありがとうございます!更新はまばらですがこれからもよろしくお願いします! (2022年1月22日 11時) (レス) id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
羽憐(プロフ) - 今日読み始めたのですが、宇髄さんカッコよすぎますし、ストーリーも読みやすくて一気読みしてしまいました!!更新楽しみにしています! (2022年1月18日 21時) (レス) @page30 id: dc480b39e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚 | 作成日時:2022年1月8日 14時