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「伊黒さん…甘露寺さん、A……良かった…生きてる…」

「…他人より自分の心配をしたらどうだ」


こんな時でも辛辣な伊黒だが、内心炭治郎が自分のことを心配していたことに驚いているのだろう。
肩がぴくっと小さく動いていた。

よく見ると、炭治郎は既に右目が潰れている。
柱でもないのにその状態でよく戦っていたと思う。


「どういうことだ……何をしている!!!!鳴女!!!」


無惨が怒りを露わにしてどこかに向かって叫ぶ。
''鳴女''というのはおそらく先刻戦っていた残りの上弦の肆のことだ。

すると、突然建物が大きくガタガタと揺れ始めた。
そして次の瞬間、琵琶の音がべん!!と鳴り響き何度も場所が移り変わる。


『移動圧が……っ、!!』

「ウギャーーッ…!!」


元々この場の空気は重いのに、移動圧が凄くて押しつぶされそうだ。
愈史郎が無惨と戦っている。
地上へ叩き出そうとしているのだ。

建物の移動が激しく、せっかく無惨が目の前にいるというのに攻撃ができない。


「…A!!できる限り間合いを詰めて攻撃しろ、あの協力者の鬼に意識を向かせるな!」

『っ!わかった!!』


伊黒が反対側の建物から大声で指示をする。
その言葉を聞くと、一気に無惨の元へ飛び間合いを詰めた。


「水の呼吸・肆ノ型___打ち潮!!」

「蛇の呼吸・壱ノ型___委蛇斬り!!」

『光の呼吸・弐ノ型___光悦一閃!!』


3人がかりの攻撃を一瞬で防がれる。
しかもその瞬間、再び琵琶の音が鳴り響き、今度は私たちのいる地面が消え見る見るうちに落ちて行く。

地上かと思ったが、隊員達の遺体の山がある場所へと落ちた。


『まだ外じゃない!!』

「ギャーーー!!」


ひたすら無惨の攻撃が飛んできて避けるので精一杯だ。

段々と建物から嫌な音が聞こえてきて、城が倒壊するのだと分かる。
このまま外に出られなければ無惨以外即死だ。


___どうする、どうする。


そう考えているうちにも、軋む音が大きくなっていき、ついに建物が、

____ドドドドォォォ!!!

と鈍い音を立てて崩れ落ちた。

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彩豊(プロフ) - こんにちは!凄くおもしろかったです!これかどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください!応援してます☆彡 (2022年10月24日 13時) (レス) @page50 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Suzuさん» 更新した瞬間に見てくださってありがとうございます…!一瞬で間違い気づきました…ご指摘もありがとうございます!! (2022年1月22日 11時) (レス) @page31 id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - めっちゃ読みやすくて大好きです!もう宇髄さんがカッコ良すぎて……さすがです! 竹刀を渡すところ、炭治郎が誕生日になっています(小声 (2022年1月22日 11時) (レス) @page31 id: 11ffe6e997 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 羽憐さん» ありがとうございます!更新はまばらですがこれからもよろしくお願いします! (2022年1月22日 11時) (レス) id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
羽憐(プロフ) - 今日読み始めたのですが、宇髄さんカッコよすぎますし、ストーリーも読みやすくて一気読みしてしまいました!!更新楽しみにしています! (2022年1月18日 21時) (レス) @page30 id: dc480b39e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月8日 14時

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