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なんとか建物の中で落ちる直前に型を出し、着地をした。
若干の衝撃はあるが、散々鍛え上げられた鬼殺隊の体には大したことはないだろう。

とりあえず状況を確認しようと周りを見回すが、落ちる直前まで近くにいた柱は誰一人おらず、無惨によってばらばらにされたのだと分かる。


『これは、厄介だな…とりあえず誰かと合流した方が良いかもしれない』


そう言ってゆっくり立ち上がると、後ろから何かがやってくる気配がした。

この感じ、鬼だ。

すぐさま刀を構えると、その瞬間建物が押し出されて数え切れないほどの鬼が現れた。


『なに、この数…!!…光の呼吸・参ノ型__反射鏡・乱光鼓!』


襲ってきた鬼を広範囲攻撃で全て斬り捌いたが、どこかおかしい。
この鬼たちは雑魚鬼のはずだが、普通じゃない。
どうやら下弦ほどの力を加えられているようだ。

ここから動けば大量の鬼が出てくることを考えると気が引けるが、とりあえず上弦は居そうな感じがする。
この建物の中は空気がとてつもなく重い。

まず誰かと合流するために急がなければ。


『宇髄さん……』


重い空気の中で私一人の声が響き渡る。


『必ず、無惨を倒します。そしてもし宇髄さんの元へ帰ることができたら、短い時間、平和な夜の世界を共に過ごしてください…!』


誰もいないこの空間で、届くはずもない宇髄に向けて告げた。
死ぬか生きるかではない。
全力を尽くす。
これが宇髄との約束だ。

鬼殺隊に入ると決めた時から、宇髄が何度も認めてくれたこの力で…たとえ命に代えても無惨を倒す。
そう心に決めて、走り出した。

夜明けはまだまだ先。
地獄のような最終決戦は始まったばかりだ。

135→←133 無限城編



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彩豊(プロフ) - こんにちは!凄くおもしろかったです!これかどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください!応援してます☆彡 (2022年10月24日 13時) (レス) @page50 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Suzuさん» 更新した瞬間に見てくださってありがとうございます…!一瞬で間違い気づきました…ご指摘もありがとうございます!! (2022年1月22日 11時) (レス) @page31 id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - めっちゃ読みやすくて大好きです!もう宇髄さんがカッコ良すぎて……さすがです! 竹刀を渡すところ、炭治郎が誕生日になっています(小声 (2022年1月22日 11時) (レス) @page31 id: 11ffe6e997 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 羽憐さん» ありがとうございます!更新はまばらですがこれからもよろしくお願いします! (2022年1月22日 11時) (レス) id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
羽憐(プロフ) - 今日読み始めたのですが、宇髄さんカッコよすぎますし、ストーリーも読みやすくて一気読みしてしまいました!!更新楽しみにしています! (2022年1月18日 21時) (レス) @page30 id: dc480b39e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月8日 14時

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