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「………痣というものに自覚はありませんでしたが、あの時の戦闘を思い返してみた時に思い当たること、いつもと違うことがいくつかありました。その条件を満たせば恐らく皆痣が浮き出す…今からその方法を御伝えします」


痣に気づいていた私でも条件など分からなかったのに、痣に気づいていなかった無一郎には思い当たる節があるようだ。
そのまま無一郎はポツポツと説明していくと、分かったことは''心拍数が二百を超え''、''体温は39度以上''であるということだった。


『確かに…もっと体温を上げないととは思った。実際に体温が上がったのが分かった時、物凄く体が軽くて…動きも明らかに速くなっていたと思う』

「普通そんな状態で動けますか?命にも関わりますよ」


普段から蝶屋敷で治療をしているしのぶには、体温が高ければ高いとどれほど危険かはよく知っている。


「…そうですね。だからそこが篩に掛けられる所だと思う。そこで死ぬか死なないかが、恐らく痣が出る者と出ない者の分かれ道です。」


無一郎の話を一通り聞いただけで、痣の発現というものがどれほど危険なものかよく分かる。
こんなもの柱でなければ確実に死にに向かっているようなものだ。
そもそも今の鬼殺隊はぬるい。
柱以外に痣が出る者は炭治郎くらいだろう。


「チッ……そんな簡単なことでいいのかよォ」

「これを簡単と言ってしまえる簡単な頭で羨ましい」

「…何だと?」

「…何も。」


伊黒と不死川は、冨岡の発言に頭にきたのか全力で睨みつけている。
この21歳組は本当にいつも仲が悪い。
同じ年齢なのだから仲良くすれば良いのに。


「…では、痣の発現が柱の急務となりますね」

「御意…何とかお館様には御安心召されるようお伝えくださいませ」


悲鳴嶼の言葉に添えるように、柱はまた、すっと一礼する。


「ありがとうございます。…ただ1つ、痣の訓練につきましては皆様にお伝えしなければならないことがあります。」

「何でしょうか…?」


突然改まった言い方をするあまねに、頭の中がはてなで埋め尽くされた。
…そして、次の言葉に柱全員が息を飲むことになる。


「もうすでに痣が発現してしまった方は選ぶことができません……痣が発現した方はどなたも例外なく…

_______二十五の歳を迎える前に亡くなります。」

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彩豊(プロフ) - こんにちは!凄くおもしろかったです!これかどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください!応援してます☆彡 (2022年10月24日 13時) (レス) @page50 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Suzuさん» 更新した瞬間に見てくださってありがとうございます…!一瞬で間違い気づきました…ご指摘もありがとうございます!! (2022年1月22日 11時) (レス) @page31 id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - めっちゃ読みやすくて大好きです!もう宇髄さんがカッコ良すぎて……さすがです! 竹刀を渡すところ、炭治郎が誕生日になっています(小声 (2022年1月22日 11時) (レス) @page31 id: 11ffe6e997 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 羽憐さん» ありがとうございます!更新はまばらですがこれからもよろしくお願いします! (2022年1月22日 11時) (レス) id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
羽憐(プロフ) - 今日読み始めたのですが、宇髄さんカッコよすぎますし、ストーリーも読みやすくて一気読みしてしまいました!!更新楽しみにしています! (2022年1月18日 21時) (レス) @page30 id: dc480b39e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月8日 14時

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