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五日後、産屋敷邸。
この日は予定通り緊急柱合会議が開かれた。
上弦の2体を倒したことはあっという間に鬼殺隊の中で広まっていき、産屋敷が来る前の柱達も集まった瞬間からこの話で持ち切りだった。
「あーあァ。羨ましいことだぜぇ。なんで俺は上弦に遭遇しねえのかねえ」
「…こればかりはな。遭わない者はとんとない。甘露寺と時透、A。その後、体の方はどうだ」
不死川が上弦に遭遇できないことに腹を立てている隣で伊黒は、この間の戦闘で負傷した私たち3人に向けて心配の言葉をかける。
「あっ…うん!ありがとう、随分よくなったよ…!」
「僕も……まだ本調子じゃないですけど……」
『私は割とすぐにでも動けそうかな』
甘露寺は伊黒に心配されて嬉しさが溢れているのが見え見えだ。
それとやはり、時透は前よりも口数が増えているし何より雰囲気が良い。
説明となると上手く言い表せないが。
「これ以上柱が欠ければ鬼殺隊が危うい……。死なずに上弦二体を倒したのは尊いことだ…」
「今回の3人ですが、傷の治りが異常に早い。何があったんですか?」
「その件も含めてお館様からお話があるだろう」
悲鳴嶼・しのぶ・冨岡の順でそう告げると、柱が待っていた場所に「大変お待たせ致しました」という声とともに、産屋敷耀哉の妻・産屋敷あまね、そしてその息子が頭を下げていた。
柱は悲鳴嶼を先頭に一斉にあまね達の方へ体を向け、姿勢を正す。
「本日の柱合会議…産屋敷耀哉の代理を産屋敷あまねが務めさせていただきます。そして、当主の耀哉が病状の悪化により今後皆様の前へ出ることが不可能となった旨、心よりお詫び申し上げます。」
その言葉を聞くと、柱はまた一斉にばばばっと一礼する。
「承知……お館様が一日でも長くその命の灯火燃やしてくださることを祈り申し上げる……あまね様もお心強く持たれますよう……」
そして、柱を代表して悲鳴嶼が挨拶を返した。
あまねはその言葉を聞くと感謝の言葉を述べ、さらに禰豆子が太陽を克服したことに関して今後大規模な総力戦が近づいていることを簡潔に告げた。
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平日の更新は難しく、長々と更新できず申し訳ございません。
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彩豊(プロフ) - こんにちは!凄くおもしろかったです!これかどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください!応援してます☆彡 (2022年10月24日 13時) (レス) @page50 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - Suzuさん» 更新した瞬間に見てくださってありがとうございます…!一瞬で間違い気づきました…ご指摘もありがとうございます!! (2022年1月22日 11時) (レス) @page31 id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - めっちゃ読みやすくて大好きです!もう宇髄さんがカッコ良すぎて……さすがです! 竹刀を渡すところ、炭治郎が誕生日になっています(小声 (2022年1月22日 11時) (レス) @page31 id: 11ffe6e997 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - 羽憐さん» ありがとうございます!更新はまばらですがこれからもよろしくお願いします! (2022年1月22日 11時) (レス) id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
羽憐(プロフ) - 今日読み始めたのですが、宇髄さんカッコよすぎますし、ストーリーも読みやすくて一気読みしてしまいました!!更新楽しみにしています! (2022年1月18日 21時) (レス) @page30 id: dc480b39e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚 | 作成日時:2022年1月8日 14時