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「…任せといて。みんな私が守るからね」
そう言った甘露寺の声はいつになく力強くて、何か決心をしたような顔をしていた。
「こっちは私とAちゃんでなんとかするから!!」
『炭治郎たちは本体を!!』
炭治郎と玄弥、禰豆子はその言葉を聞くと本体を探しに走り出す。
「炭治郎!本体の入ってる玉は何処だ!!わかるか!!」
「わかる!!こっちだ!!」
「……チッ。童共が。」
上弦の肆はその行く手を阻むように炭治郎たちに向かって攻撃をするが、それを私と甘露寺が全力で防ぐ。
なんだろう、さっきからとても…動きやすい。
だがそれはこの場において好都合だ。
このままならなんとか戦い続けられる。
「恋の呼吸______」
技を出して飛ぶ甘露寺の首には何やら痣があった。
こんなもの前はなかったはず。
そして何となく甘露寺も先刻より動きが速くなっている。
「ぐあああ!!振り落とされるな!!頑張れ頑張れ!!」
向こうで炭治郎達が奮闘している声がする。
だが、こっちで竜鬼と戦っている間に炭治郎は本体を追いかけたのかいつの間にか居なくなっていた。
「貴様ら…どれだけ儂の邪魔をすれば済む___」
上弦の肆は低い声でそう言うと、今までよりも素早い攻撃をしてくる。
しかし今の私たちにはその程度なら対抗出来る。
もっともっと、心拍数を上げろ。
相手の攻撃よりも速く行動するんだ。
此奴の頸を斬る勢いで攻撃をしろ。
『陸ノ型_____光雷激下!!!』
斬っても斬っても新しい竜鬼が現れてくる。
キリがない。
いくら今は調子が良くて大技を出せたとしても、大技を出し続ければ私たち柱もいつかは潰れる。
無一郎が1人で伍を倒してくれたんだ。
夜明けが来る前に絶対に此奴も倒したい。
だが、ここは炭治郎たちに希望をかけるしかない。
お願い炭治郎。
はやく本体を見つけ出して。
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彩豊(プロフ) - こんにちは!凄くおもしろかったです!これかどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください!応援してます☆彡 (2022年10月24日 13時) (レス) @page50 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - Suzuさん» 更新した瞬間に見てくださってありがとうございます…!一瞬で間違い気づきました…ご指摘もありがとうございます!! (2022年1月22日 11時) (レス) @page31 id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - めっちゃ読みやすくて大好きです!もう宇髄さんがカッコ良すぎて……さすがです! 竹刀を渡すところ、炭治郎が誕生日になっています(小声 (2022年1月22日 11時) (レス) @page31 id: 11ffe6e997 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - 羽憐さん» ありがとうございます!更新はまばらですがこれからもよろしくお願いします! (2022年1月22日 11時) (レス) id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
羽憐(プロフ) - 今日読み始めたのですが、宇髄さんカッコよすぎますし、ストーリーも読みやすくて一気読みしてしまいました!!更新楽しみにしています! (2022年1月18日 21時) (レス) @page30 id: dc480b39e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚 | 作成日時:2022年1月8日 14時