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そこからはひたすら攻撃のし合いだった。
2人でなんとか速さで対抗する。
しかしそう思ったのも束の間で。
「血気術・無間業樹」
突然速度ではなく広範囲の術で勝負を仕掛けてきた。
受けきれるだろうか。
「恋の呼吸・伍ノ型___揺らめく恋情・乱れ爪!!」
『光の呼吸・伍ノ型___反射鏡・乱光鼓!!』
なんとか攻撃は防いだ。
甘露寺はそのまま頸を狙うために間合いを詰め、鬼の頸に刀を巻き付ける。
だが上弦の肆は突然雄叫びを上げた。
何かしようとしている。
「甘露寺さんそいつは本体じゃない!!頸を斬っても死なない!!!」
『っ!!』
炭治郎の叫びに私は鬼から距離を取るために技を出す。
だが、甘露寺は間合いを詰めすぎてしまい逃げることが出来ない。
まずい、そこまで近距離で攻撃を受ければ確実に死ぬ。
「狂圧鳴波!!!」
そのまま甘露寺は攻撃を受けてしまったが、見たところ死んではいない。
気絶で済んでいる。
流石特異体質だ、喰らう直前に全身の筋肉を硬直させたらしい。
「甘露寺さん…!!」
上弦の肆はその隙を狙い、物凄い勢いで甘露寺の元へ行くと殴る体制に入る。
…そうはさせるか。
急げ、急げ。
もっともっと、体温を上げろ。
間に合え______!!
『光の呼吸・壱ノ型___光昂一閃!!!』
「ぐわああああ!!!」
甘露寺が殴られる前に上弦の肆の腕を斬り落とす。
今の技は、いつになく速く出すことが出来た。
それになんだか、凄く調子が良い。
体が軽い。
後ろを向くと、炭治郎と、いつの間にか脱出していた玄弥と禰豆子が甘露寺を押し倒して気絶から目を覚まさせていた。
「甘露寺さんとAを守るんだ!可能性があるこの2人が希望の光だ!!この2人さえ生きていてくれたら絶対勝てる!!みんなで勝とう!誰も死なない、俺たちは…」
炭治郎が喋っている途中、鬼から攻撃が勢いよく降ってきた。
しかしそれを、甘露寺が全て斬り落とす。
これには流石に驚いた。
「みんなありがとお〜!!柱なのにヘマしちゃってごめんねぇぇ!!仲間は絶対死なせないから!鬼殺隊は私の大切な居場所なんだから!上弦だろうがなんだろうが関係ないわよ!!私悪い奴には絶対負けない!!覚悟しなさいよ本気出すから」
甘露寺は鬼に向かってそれを一息で泣き叫ぶように告げた。
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彩豊(プロフ) - こんにちは!凄くおもしろかったです!これかどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください!応援してます☆彡 (2022年10月24日 13時) (レス) @page50 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - Suzuさん» 更新した瞬間に見てくださってありがとうございます…!一瞬で間違い気づきました…ご指摘もありがとうございます!! (2022年1月22日 11時) (レス) @page31 id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - めっちゃ読みやすくて大好きです!もう宇髄さんがカッコ良すぎて……さすがです! 竹刀を渡すところ、炭治郎が誕生日になっています(小声 (2022年1月22日 11時) (レス) @page31 id: 11ffe6e997 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - 羽憐さん» ありがとうございます!更新はまばらですがこれからもよろしくお願いします! (2022年1月22日 11時) (レス) id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
羽憐(プロフ) - 今日読み始めたのですが、宇髄さんカッコよすぎますし、ストーリーも読みやすくて一気読みしてしまいました!!更新楽しみにしています! (2022年1月18日 21時) (レス) @page30 id: dc480b39e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚 | 作成日時:2022年1月8日 14時