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「甘露寺様、光城様」


突如名前を呼ばれ振り向くと、隠が立っていた。


「間もなく刀が研ぎ終わるそうです。最後の調整のため工房の方へ来ていただきたく…」


事前に連絡をしておいたおかげで、日を跨がずに済んだようだ。
炭治郎と甘露寺と会えたのはほんの少しの間だったから少し寂しいが、仕方がない。


「あらー…もう行かなきゃならないみたい」

「気になさらず!お見送りします!」

『いいよいいよ。炭治郎疲れてると思うからゆっくりしてて』


見送りを断ると、炭治郎は迷ったように「でも、うーん、」と唸っていた。
それを見た甘露寺が、炭治郎君、と優しい声で呼ぶ。


「今度また生きて会えるか分からないけど、頑張りましょうね。あなたは上弦の鬼と戦って生き残った。これは凄い経験よ。」


甘露寺は、禰豆子を撫でながら炭治郎に告げる。
柱の誰よりも心が綺麗で素直なこの人は、真面目に喋ると言葉一つ一つに芯があるのだ。


「実際に体感してえたものはこれ以上ないほど価値がある。五年分、十年分の修行に匹敵する。今の炭治郎君は前よりももっとずっと強くなってる。甘露寺蜜璃は竈門兄妹を応援してるよ〜!!」


そんな彼女に心からの応援をされて、嬉しくない者など居ないだろう。
炭治郎は、ぱーっと顔を明るくしてお礼を言っていた。
だがその直後、何か決心した顔を向ける。


「でもまだまだです俺は。宇髄さんとAに''勝たせてもらった''だけですから。もっともっと頑張ります。鬼舞辻無惨に勝つために!!だからA、また手合わせに付き合ってほしい!」

『炭治郎は成長がはやくて見飽きないよ。分かった、必要な時は鴉飛ばして!』


その後甘露寺は炭治郎に何か耳打ちをしていたが、あまりにも顔が近かったせいか炭治郎は鼻血を吹き出していた。

やっぱり距離感を見直させた方がいいかもしれない。

それから炭治郎とは別れ、私たちは刀の確認のために工房へと向かった。

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彩豊(プロフ) - こんにちは!凄くおもしろかったです!これかどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください!応援してます☆彡 (2022年10月24日 13時) (レス) @page50 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Suzuさん» 更新した瞬間に見てくださってありがとうございます…!一瞬で間違い気づきました…ご指摘もありがとうございます!! (2022年1月22日 11時) (レス) @page31 id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - めっちゃ読みやすくて大好きです!もう宇髄さんがカッコ良すぎて……さすがです! 竹刀を渡すところ、炭治郎が誕生日になっています(小声 (2022年1月22日 11時) (レス) @page31 id: 11ffe6e997 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 羽憐さん» ありがとうございます!更新はまばらですがこれからもよろしくお願いします! (2022年1月22日 11時) (レス) id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
羽憐(プロフ) - 今日読み始めたのですが、宇髄さんカッコよすぎますし、ストーリーも読みやすくて一気読みしてしまいました!!更新楽しみにしています! (2022年1月18日 21時) (レス) @page30 id: dc480b39e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月8日 14時

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