31. 知ってる気持ち ページ32
聞こえた悲鳴はかなり近くからのもので私は反射的に走っていた。
「ハァッハァ」
鬼 「また一人、来たなァ...クク」
間に合った...)
血を流した女の子が座り込んでいる。
ﾋｭｳｳｳｳｳｳｳ
水の呼吸 壱ノ型 水面斬り
ﾄﾞｼｬｱｱｱｱｱｱｱ
この5日間でかなり感覚が鋭くなり、技の速度も確実に上がっている。
鬼 「クク...ここを狙わねえと」
自分の首を指さす鬼。
「知ってる」
水の呼吸 肆ノ型 打ち潮
ダンッ
思ったよりその鬼の首は簡単に斬れ、安心する。
「ねえ大丈夫??」
悲鳴の主であろう女の子に目をやる。
(同じくらいの年かな)
とてもきれいな顔立ちをしていて、細い子。
何故か見つめてきて...泣き出してしまった。
？ 「ワーン、ｱｯありがとッありがッ」
お礼を言われ少し嬉しくなってしまった。
「ぜ、全然大丈夫だよ!
...あなたが無事で良かった。
あ...立てる？」
何故かまたしくしくと泣き出してしまった
彼女の手をつかみ、立たせてあげようとしたら。
？ 「ｲｯ痛いッ」
「え!ご、ごめん。折れてるのかな？見してみて」
(あ、やっぱり折れてる)
私は自分の着ていた羽織を使い応急措置をした。
？ 「本当に...ありがとう」
彼女は一人では行動しずらそうなので一緒にいることにした。
彼女の名は華(はな)といった。私も名を名乗った。
2人で歩いてる時、華は突然
華 「さっきのもも...すごくかっこよかった。
ふふ...なんか悔しいなぁ」
自嘲的に笑って言った。
「え？」
華 「私はね、昔から何やってもダメで。
ももみたいになんて...なれっこないんだ。
さっき、自分の弱さに打ちのめされてッｱ」
話してる途中に華は泣き出してしまった。
華 「私もｯもっと強くなれたらｯﾂて。
思うんだけどッ
やっぱッダメなのかなぁ...」
(その気持ち...知ってるなぁ...)
「そんなことないよ!私だって...昔、同じだった。
弱かった。悔しかった。強く、なりたかった」
華は泣きすぎて赤くなった目を私に向ける
私はつづけた。
「だからね、頑張った。まだ今は満足できてないけど
前の自分よりは何倍も何百倍も成長したって。
胸張って言えるよ。だから華も。頑張って。」
そこまで勢いに任せて言ってしまった私は
少し上から目線になりすぎたと思ったが
そんなことはなかったらしい。
華は何度も頷き、泣いていた。
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ベリコ(プロフ) - クリッチさん» コメントありがとうございます！すごく良いですよね、煉獄さん普通に惚れますよね！同じような方がいて良かった！！ (2020年10月19日 1時) (
レス) id: b1cadfaae4 (このIDを非表示/違反報告)
クリッチ(プロフ) - 私も今日無限列車編見に行きました！！今まで観た映画で1番感動したし、煉獄さんに惚れ直しました！もう最後はめっちゃ泣いちゃって、一緒に行った友達に心配されました笑 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 488e25022e (このIDを非表示/違反報告)
さら - お返事貰えて嬉しいです♪最後まで楽しみにしてます！！これからも応援すてます！！ (2020年7月8日 6時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
ベリコ(プロフ) - さらさん» はじめまして!初コメント、ありがとうございます!!誉めてもらって凄い嬉しいです☆本当に励みになります!!本当にありがとうございます!!そして良ければこれからもよろしくお願いします!!!! (2020年7月7日 23時) (レス) id: 5e9914cb85 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして！！初コメント失礼します！！このお話とっても大好きです！！お話もとっても読みやすいです！！しかも落ちが義勇さん嬉しいです！！コロナまだまだ流行ってるのでお体には気を付けてくださいね！！続き楽しみにしてます！！ (2020年7月7日 22時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベリコ | 作成日時：2020年6月26日 19時
