その2 ページ3
「天…元?」
どうして抱きしめられているのか分からす名前を呼んでみる。
「どーこ行こうとしてんだよ。」
「や……流石の天元でもアレは引いたでしょ?もう嫌われちゃったかなーと…きっと天元はこんなヤツにはもう関わりたくないだろうしもう帰ろうかなって……」
そう言うと腕に込められる力が少し強くなった。
「悪い。なんか勘違いさせちまったみたいだな。」
「……んん?」
予想外の言葉に混乱していると、天元は私の肩を掴んで自分と向き合わせた。
「いいか。俺はお前を嫌っちゃいない。逆だ逆。派手にお前が好きだ。」
普段から愛情表現をしてくれる方ではあるが、こうも改まった表情と声で言われると恥ずかしさ増し増しだ。今の私は茹蛸のように赤いことだろう。というかアレで引かないってどんだけ広い心をお持ちなのだろうか。感謝や愛しさ、色々な感情が溢れて抑えられなくなり天元の胸に飛び込む。しっかりと受け止めてくれたこの人のことは、きっと嫌いになんてなれやしないのだろう。たとえ向こうにどう思われていようとも。
「『同じシャンプー』だとかこっちが必死に考えない様にしてる事を次から次へと言ってるもんだからどうしようもなくなってただけだ。」
「人の気も知らないで……派手に煽ったのはA、お前の方だぞ?」
その後二人がどうしたのかは皆さまの想像にお任せするが、二人の仲は今も続いているらしい。
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乱中 久(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます。新作を作るのは数年ぶりでしたのですっかり失念しておりました。 (2019年10月18日 23時) (レス) id: d74e0e0202 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年10月18日 23時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:乱中 久 | 作成日時:2019年10月18日 23時