刀で刺されたらなんか鬼殺隊に入る流れになった。

３２話 ページ33

次の街に行く前に藤の絵がある家に泊まった。

無料で泊めてもらったのに

とってもよくしてもらいました。


『とうちゃーく！！』


目的の場所は今までの中で一番都会だった。


『ほぇ〜』


街並みを見て歩いていると、騒ぎがあったようで

たくさんの人が集まっているところがあったが

近寄れなかった。

とりあえず街を歩いてみても

誰も鬼の話をしていなかった









何分か歩いたが有力な情報が得られず

薄暗い路地へはいった時


『！？』


とっさに刀をかまえた

帽子をかぶった男性の周りに

人が三人倒れている。

すると男性はこっちへ振り向いた


『ッ……』


とてつもない殺気。こっわ。

きっと上の位の鬼だと思う。


『貴方は……！？』


話しかけた時にいつの間にか目の前に来ていた


『うぐっ…！？』


次に来た衝撃はお腹への激痛。

ポタポタと何かが地面に落ちる音が聞こえる

お腹を見てみると腕が刺さっていた

きっと目の前にいる男性の腕だろう

ズルっとお腹から腕が出る


『カハッ！！』


口から血液を吐いて倒れる

刀で刺された時も思ったがかなり痛い。


鬼「……」


鬼を見ると無言で私を見下していた。

そして踵を返し歩いていこうとする

きっと私がすぐに死ぬと思っているのだろう

普通なら死んでしまうと思うけれど。


『待て……！』


鬼「！？」


鬼は驚いたようにこっちを見る

私はフラフラと立ち上がった。


鬼「なぜ、生きている。」


『何でだろうねぇ…？』


お腹の傷がどんどん治っていく


『ハァ…ハァ…』


お腹のところに意識を集中させると

回復の速度がどんどん上がった

まだ、完ぺきには治ってないけれど。


鬼「すばらしい」

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