刀で刺されたらなんか鬼殺隊に入る流れになった。

２８話 ページ29

『っと…此処かな……？』


街の一番端にある家に着いた

あの奥さん達に聞いた話では此処のはず…

うろうろと家の周りを徘徊していると

家から女の子が出てきた

その女の子は１３？１４？くらいの女の子で

目の下にクマが出来ている

私はその子に話しかけた


『ねぇ、』


そう声をかけるが聞こえていないのかボーッとしている

今度は肩に手を置いて話しかけてみる


『あの…』


すると女の子は驚いたようにしてこっちを見た


「は、はい…？」


『少し、話を聞いてもいいかな？』





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女の子に話を聞いてみると

この子は華という名前で、

２日前にいなくなった男の子のお姉さんらしい


華「それで、あの、貴女が鬼狩り様ですか…？」


『うん、えっと、つらいとは思うけど、
　弟君がいなくなった時のお話を聞いてもいいかな？』


華「はい…」





華「あの日はとてもきれいな月が出ている夜でした
　その日、私と弟は家に帰る途中で、
　二人で並んで帰っていたのですが、
　弟の悲鳴が聞こえた途端、弟がいた所を見ましたが
　弟はいなくなっていました…
　あの時…もし私が…弟と手を繋いでいたら…弟は…
　私のせいで…ううっ…」


そういうと華さんは泣き出してしまった。


『大丈夫だよ華ちゃん、君は悪くないよ……』


一刻も早く、その鬼を倒さないと…

もっと多くの犠牲者が出てしまう。


『安心して、私がその鬼を倒すから！』

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