検索窓
今日:5 hit、昨日:12 hit、合計:328,381 hit

ページ9

『ん……。』



手足が重く、身体が怠いせいか目を覚ます。

目を開けた時の光景は、覚まさなければ良かったと思える程酷かった。




「いやっ!!飲まないでぇ!いたい、痛いよぉ!!」

「うるせぇ!俺は吸血鬼の王だ!逆らうならこの首嚙み千切んぞ!!」

「吸血鬼の王じゃなくて裸の王様でしょ。」

「うるせぇ紋逸!」

「俺善逸だから!紋逸じゃないから!!」



毛先が青い黒髪の上半身裸の男の子と、善逸と呼ばれていた金髪の少年、そして私の連れの一人の女の子が目の前に居た。

コントのような会話を繰り広げる少年二人と、黒髪の少年に血を吸われていた女の子は、眠らされる前に見た血を吸われていた連れの子のように頬を紅潮させ、苦しそうに息をしている。


そう言えば、最初に吸われた彼女はどうなったのだろうか。

私は両手足首につけられている手錠と足枷を見ながらそっと溜息をついた。



「お!お前起きたんだな。」

「A、助けてぇ!!」

「おはよう。あ、俺炭治郎にこの子起きた事伝えて来るから。伊之助待っててくれよ。」

「おう。」


金髪の少年はそうして部屋を出ていった。

伊之助と呼ばれた少年は、自分の腕の中で暴れる彼女に嫌気がさしたのか、彼女の首に噛みつきじゅるじゅると勢いよく血を飲みだした。

彼女はみるみる痩せ細ってしまい、木乃伊(ミイラ)のようになった。


うわ……。これ自分も結構、いや大分ヤバいんじゃね?とか思いつつ、相手を刺激しないように静かに様子を見ていた。

伊之助と呼ばれた少年の目は、先程の金色の瞳とは違い、赤い瞳になっていた。


彼と目が合った。

____ヤバい…!
彼は赤い瞳のまま此方に歩み寄って来る。


彼は私の前まで来ると、前屈みになって私にいわゆる顎クイというものをした。

そして一言、。
















「お前、なんか可愛いな。」



………。


『……ヘっ!?』



*続く*

▼→←▼



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (296 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
600人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 短編集 , 激甘
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おはぎ - リクです!玄弥で、Rギリギリをお願いします! (2019年12月23日 23時) (レス) id: 459b36b53c (このIDを非表示/違反報告)
孤爪実弥 - リクエストです!柱で吸血鬼Rギリギリをお願いします! (2019年11月4日 0時) (レス) id: cbfdcf06cf (このIDを非表示/違反報告)
かめれおん - アナウンサーしのぶさん・・・想像したら吹いた( ^o^)更新頑張ってください! (2019年10月31日 21時) (レス) id: 7384021fe4 (このIDを非表示/違反報告)
ユユユ(プロフ) - リクエストです童磨のヤンデレが見たいです (2019年10月31日 0時) (レス) id: a9b89eb13a (このIDを非表示/違反報告)
- リクエストです!黒死牟と緑壱の溺愛見たいです! (2019年10月26日 10時) (レス) id: 9094ec668b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:むうた | 作成日時:2019年6月20日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。