参拾伍ノ型─兎のような獅子 ページ40
こんな小さくて可愛い子が、俺を助けてくれたのか…?
「大丈夫です…か…?」
消えそうな、だけど女子にしては少し声の低めな声で、そうその子は言った
すると、俺の顔をじっと見つめてくる
ちょっと、恥ずかしい
「ありがとうございます!」
恥ずかしいのと感謝の気持ちが混ざった大きな声のお礼で、恥ずかしさをまぎらわす
すると女の子はまた口を少し開く
「ねえ…君、名前は?」
「神宮寺勇太です!」
まだ恥ずかしさが残り、少し声が大きくなる
「僕は岩橋玄樹です
あの…僕一人で行動するの怖くて…着いていってもよろしいでしょうか?」
あれ、この子男の子だったの?可愛いなぁ
それにあんな強い子が一人が怖いなんて
兎?小動物?
いや、この子は
兎のような見た目をした、獅子の様に強い子だ
こんな強くて、可愛い子と一緒に行動できるなんて
そんなの…
「もちろんOKです!
てゆうか貴方みたいな強い人が側にいてくれるなんて心強いです!
ありがとうございます!
一緒に最終選別生き残りましょう!」
勿論良いに決まってるじゃないか
「うん…」
玄樹と言う子は、少し頬を染めながらこくりと小さく頷いた
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作者名:秋麗司 | 作成日時:2023年7月4日 18時