弐拾漆ノ型─僕もずっと愛してるよ ページ29
「はっ…………!
向日葵…!」
目を覚ますと、
そこはもうひまわり畑ではない
夜の神社
そこで紫耀は血塗れになりながら戦い、
岸くんと玄樹はきっと蝶屋敷に行ったのだろう
そして、紫耀と戦っているのは
あの、鬼舞辻の手先の鬼
あいつめ…
ぶっ殺してやる…!
また、憎しみで心が埋め尽くされそうになる
しかし、懐から何かが落ちる
その、落ちたものは…
「向日葵…!」
向日葵の遺品のお守り
中には例のアレが入っている
お守りはまるで
また暴走しかけた僕を
とめるように懐から落ちてきた
‛‛仲間を、救って‛‛
僕はお守りを握りしめ、
立ち上がる
「…海人!?」
「クソッ…!
雑魚のクセに…!」
向日葵、ありがとう
君みたいな人に出会えて良かった
君みたいな人と、恋人になれて良かった
君みたいな人と、
笑えて、
泣けて、
たまに喧嘩もできて、
本当に、幸せだった
向日葵、
天国で見ててね
僕も頑張るから
「僕もずっと、
愛してるよ」
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作者名:秋麗司 | 作成日時:2023年7月4日 18時