弐拾ノ型─落ちこぼれ ページ21
廉サイド
合同任務の柱が大吾だった
大吾…いつの間に柱になったんやな…
六年前
廉(当時十歳)
叔父「もっと刀をちゃんと振れ!
こんなのもできないのか!」
廉「…………グスッ」
叔父「泣くんじゃない落ちこぼれ!」
俺はこの柱の家の、落ちこぼれだ
どんなに頑張っても、全く上達しない
叔父「はぁ…もういい!明日はもっとちゃんとやれよ!」
俺だって…ほんとはもっと…
大吾「おーい!廉ー!」
廉「あっ!大吾!」
俺の従兄、大吾は
唯一家の中で信頼できる兄みたいな存在だ
大吾「もー!おっさん厳しすぎるよな!」
廉「いや…俺が出来ないから悪いんや…」
大吾「そんなことないて!誰にも出来ないことはあるんやから!
それに鬼狩り無理して継がなくてもええし!」
廉「そっか…じゃあ鬼狩り以外の道も探してみようかな」
大吾「人生は自分の物なんやから、自由に生きようや〜
あっ!俺この後任務だから!行ってくるわ!」
廉「いってらー」
鬼狩り以外の道か…
…
ある日、俺は眠れなかったから
夜の散歩に出かけた
すごくボーッとしながら歩いていた
「キャー!!」
!?
鬼の気配!?
誰かが鬼に襲われてる!!
助けに行かんと!
気配がする方に行くと、同い年位の女の子が鬼に襲われていた
俺は一応藤の花の毒が仕込まれた短剣はもってる…!
それでなんとか…!
廉「闇の呼吸 壱ノ型 暗夜の礫」
鬼「ギャァァォァ」
よかった…雑魚鬼で…
廉「大丈夫?
君、多分稀血やな
この藤の花のお守りあげるよ」
女の子「グスッ…ありがとう…ございます…
うっ…グスッ」
廉「怖かったな…俺が家まで送ったる」
その日から俺と鬼に襲われてた女の子は、仲良くなっていった
俺はその女の子が鬼に襲われた時の為に、鍛練に励んだ
そして周りからも認められるようになり、
闇柱の跡継ぎは俺になった
そして俺は、次第に女の子に恋愛感情を抱くようになった
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作者名:秋麗司 | 作成日時:2023年7月4日 18時