拾参ノ型─大乱闘 ページ13
ドンドン、ドンドン
誰かがドアを叩いている
紫耀「玄樹!じん!大丈夫か!」
じん「紫耀!ヤバイ!下弦の鬼がいる!」
紫耀「下弦?なんだそれ!」
岸「お前そんなことも知らないのかよ!
結構強い鬼が今ドアの向こうに居るんだよ!」
紫耀「嘘だろ!!じゃあ早くそっちに行かないと!」
阿新「そうはさせない」
阿新はそう言うと、でかいぬいぐるみを操ってドアをふさいでしまった
ドンドン!ドンドン!
紫耀「くそっ!入れない!」
阿新「どれだけドアを叩いても無駄よ
私が操るぬいぐるみは
力も強くて重いからね」
紫耀「くそっ!!」
阿新「さて、私はまずあんたを片付けようかしら」
そう言うと、阿新はおもちゃの包丁を取り出した
その包丁は、血鬼術で作り出されたものだった
あれで刺されたら終わりだ…!
じん「やめろぉぉぉ!玄樹に手を出すなぁぁぁ!!」
グサッ
じん「うっ…」
阿新「邪魔」
神宮寺が…!刺された…!
くそっ!助けに行きたいのに…!
でもさっきので身動きが…!
阿新はそのまま僕の方に来て、包丁を振り上げた
阿新「終わりよ」
あ…死ぬのか…?
そのときだった
ミシミシ
バキバキ
バコーン!
紫耀「玄樹!」
玄樹「紫耀!岸くん!」
なんと紫耀と岸がドアを突き破ってきたのだ
ドアをふさいでいたぬいぐるみもぐちゃぐちゃだ
紫耀「岸くん!じんを!」
岸「おう!」
紫耀「炎の呼吸 弐ノ型 昇り炎天!」
ジャキン
紫耀は阿新の腕を斬った
カランと音をたて、包丁が落ちる
紫耀「くそっ!」
阿新「今の攻撃、首を狙ったつもり?まだまだね」
紫耀「うっせえ!」
………
岸サイド
岸「じん!じん!大丈夫か!今止血するからな!」
じん「だいじょ…ぶ…だから…ちょっと腹を…刺されただけ…だか…ら…」
岸「いや大丈夫じゃないだろ!お前はもう戦うな!絶対死ぬなよ!」
じん「いや…戦わ…ないと…げん…き…」
岸「大丈夫、俺と紫耀が玄樹を守るから
だからお前は休んでろ」
じん「わか…た…」
とりあえずじんは休ませといた
あっちでは紫耀と回復した玄樹が戦ってるから、
俺も参戦しないと…!
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作者名:秋麗司 | 作成日時:2023年7月4日 18時