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「呼ばれた理由は分かってるだろうし単刀直入に聞くわ。………アイツに記憶はねえんだな?」


炭治郎は、その言葉に静かにこくりと頷く。
先程Aの所に宇髄が来た際に、炭治郎が庇うようにしたのを見てはっきり分かったのだろう。
宇髄が顔を曇らせたのはつまりはそういう意味だ。

炭治郎達には前世の記憶があり、Aだけにそれがないということ。

宇髄は返答を聞くと頭を抱えはぁー、と大きくため息をついた。


「…宇髄さんは、Aに思い出して欲しいと思ってますか?鬼殺隊であったことを。」


炭治郎は正直思い出さなくて良いことだと思っている。
前世の記憶などある方が珍しいわけで、しかもたとえ思い出したとしても、鬼殺隊で過ごした日常はかなり辛いものが多い。


「そうだなぁ。正直言えば思い出してほしくねえことの方が多い。Aは鬼殺隊に入る前から辛い人生歩んでるしな…。」

「そうなんですね…」

「あぁ。でもな俺、Aと約束したことがあんだよ」

「約束?」


前世でAと宇髄が交した約束、それは。


「Aが死ぬ直前に言ったんだ。

もし鬼のいない世界で会うことができたら、今度は私を選んでくれますか

ってな。」


炭治郎はその話を聞いて耳を疑った。

炭治郎の知るAは、控えめであまり自分の願いを他人にぶつけることは無い人だったからだ。
当時恋人だった宇髄への名前呼びすら周りが後押しするまですることはなかった。
そんなAが普段はしない誰かに願い事をしたことは驚きだった。

もちろん炭治郎は、Aは宇髄のことが誰よりも好きであることは匂いではっきり分かってはいたので、それ程信頼していたのだと分かる。


「前世では散々寂しい思いさせちまってたからな、絶対叶えるって決めてたんだよ。…だがずっと探し続けてやっと出会えたAには記憶ないっていうのは少し辛いが。俺には記憶あって良かったぜ…」

「そうですね。俺も二人の約束果たすの手助けしますよ!」


Aが勇気を振り絞って伝えた当時の最後の願いを、絶対に叶えてあげてほしい。
その約束を果たせるのは宇髄だけなのだから。

そんな思いで炭治郎はそう伝えた。

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甘利 柚(プロフ) - 美沙那さん» コメントありがとうございます、、!やっぱりロスになりますよね…頑張ります! (2022年2月15日 12時) (レス) id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
甘利 柚(プロフ) - ゆんさん» やっとちょっと復活してきました…!ゆんさんの作品見てもっと癒されようと思います… (2022年2月15日 12時) (レス) id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
甘利 柚(プロフ) - 蓬莱寺さん» 悪魔でページ番号をふっているだけですので、バレンタイン編を挟んだらそうなってしまいました…分かりづらくて申し訳ないです、、! (2022年2月15日 12時) (レス) @page31 id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
美沙那 - 遊郭編終わったの辛いですよね...。私も絶賛宇髄さんロス中(?)です😭更新はゆっくりで良いので此れからも頑張ってください!! (2022年2月14日 16時) (レス) id: bb5e1907d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 甘利 柚さん» 柚さーん!新作頑張りますね。ありがとうございます!……もう昨日ので宇髄さんロスなの私もなので思わずまたまたコメントしちゃいました…私も朝の5時まで眠れず…(笑)お互いロス症状半端ないですね。落ち着くまでゆっくりやっていきましょ…😢 (2022年2月14日 9時) (レス) @page32 id: 45bbc3e57c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年2月7日 9時

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