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翌日の放課後、Aは無論帰ることは許されなかった。
炭治郎に「気持ちをちゃんと伝えるんだ」と念押しされ、おずおずと美術室へやってきた。
しかし、扉に手をかける勇気すら出ない。
ただ入口を前にして呆然と立ち尽くす。
『………はぁ…』
思わず出たため息はどういう意味なのか。
炭治郎は、Aの知りたいことが分かる、と言っていた。
おそらくそれは、今まで炭治郎達に問われ続けた話のことだ。
しかし、たとえそれを知ったとしても、想い人がいる人に気持ちを伝えて振られればそれこそショックは大きい。
どちらかを選べということだろうか。
そんな残酷なことはあるだろうか。
脳内をぐちゃぐちゃにかき乱される感覚がする。
すると、そんなことを考えているAの目の前の扉が突然ガチャ、と開いた。
『……っ…』
「……A？」
勿論出てきたのは宇髄。
Aは、宇髄の顔を見た瞬間2日前に見た女子生徒との映像がが脳裏に浮かんできて、辛くなって震える唇を噛んだ。
思い出したくないのに、あんなの。
「…とりあえず中入れ、」
宇髄はそう言って、その場から動かないAの腕を優しく引っ張り、中へ入らせ扉を閉めた。
そのままいつも座っている椅子にAを座らせ、向かい合わせに座る。
雰囲気と言い、状況と言い、以前宇髄がAに謝った時に似ている。
座ってもなお何も喋ろうとしないAに痺れを切らしたのか、宇髄が口を開く。
「昨日も一昨日も来ねえし。どうした？」
『っ……』
「何か言いたいことがあって来たんじゃねーのか？」
その言葉にAは膝に置いてある自分の手をぎゅっと握り締める。
聞いていいのか？
言っていいのか？
気持ちを伝えたら、振られたら、もう会えなくなりそうで怖い。
「あのさ、黙っててもわかんねえし、」
『宇髄先生、は………好きな人、いるんですか…』
「は…？どうした急に」
『……っ、一昨日、美術室で…』
この先なんて言いたくなかった。
しかし宇髄は、その2つの言葉だけで分かったのか「あーー…」と目線を逸らした。
聞きたくないのに聞きたい。
矛盾がAの頭の中を埋め尽くした。
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甘利 柚(プロフ) - 美沙那さん» コメントありがとうございます、、！やっぱりロスになりますよね…頑張ります！ (2022年2月15日 12時) (
レス) id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
甘利 柚(プロフ) - ゆんさん» やっとちょっと復活してきました…！ゆんさんの作品見てもっと癒されようと思います… (2022年2月15日 12時) (レス) id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
甘利 柚(プロフ) - 蓬莱寺さん» 悪魔でページ番号をふっているだけですので、バレンタイン編を挟んだらそうなってしまいました…分かりづらくて申し訳ないです、、！ (2022年2月15日 12時) (レス) @page31 id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
美沙那 - 遊郭編終わったの辛いですよね...。私も絶賛宇髄さんロス中（？）です😭更新はゆっくりで良いので此れからも頑張ってください！！ (2022年2月14日 16時) (レス) id: bb5e1907d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 甘利 柚さん» 柚さーん！新作頑張りますね。ありがとうございます！……もう昨日ので宇髄さんロスなの私もなので思わずまたまたコメントしちゃいました…私も朝の5時まで眠れず…（笑）お互いロス症状半端ないですね。落ち着くまでゆっくりやっていきましょ…😢 (2022年2月14日 9時) (レス) @page32 id: 45bbc3e57c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚 | 作成日時：2022年2月7日 9時
