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52. ページ8

そこには温度が無く、無意識的に身体を強張らせる。

私はその時やっと、炭治郎が今しがた耳打ちしていった言葉の意味を理解した。


「お前はよく、俺を可愛いだの 弟の様だのと言うが」


私の腕を掴んでいた義勇の手が頬に移動して、輪郭を指先で伝う。


「っ…」


艶のある手つきに一瞬怯んで、そこから逃れようと脚に力を込める。


「!」

「弟というものは姉に対してこんな邪な真似はしないし」


しかし立ち上がる前に腰を強く抱かれ、私は義勇の胸の内へ抱き寄せられた。

当然その分身体同士が密着して、衣服越しに体温が伝う。


「あ…っ!?」


背中側に回されていた義勇の掌、その指先が背筋をなぞって、おおよそ自分のものとは思えない上擦った声が出る。


「…姉は弟の一動作にそんな色のある声を上げない」


その言葉に、顔が熱くなるのがわかる。


「なっ…何が言いたいの!」


義勇の胸を精一杯に押し退けて、きっとそちらを睨みあげる。


義勇がどうして怒っていて、何故突然こんなことをしているのかわからない。

軽く肩を押されそのまま後ろに倒れ込むと、義勇が逃げ場を封じる様に私の腕を床に押さえ付けた。


「俺は可愛くもなければ、お前の弟でも無い」


ぽつりと呟くように放たれた言葉が降ってきてすぐ、義勇の顔がすぐ傍まで迫る。


「!」


強い力で頬を掴まれ動揺する私を置いて、義勇が少しだけ頭を傾けた。


「待っ」


声を上げる暇すら与えらないまま、唇が重なる。
熱くて、苦しい。


「……っ」


息が出来ない。

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設定キーワード:鬼滅の刃 , 冨岡義勇   
作品ジャンル:恋愛
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ぽん(プロフ) - 時雨さん» んんありがとうございます!!少しでも楽しんでもらえたなら何よりです!! (7月17日 22時) (レス) id: e97993cf2a (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - なにこれ可愛い… (7月17日 21時) (レス) id: 0afcbfa6c1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 703さん» ありがとうございます!!ちまちました更新でしたが楽しんでいただけて良かったです!お付き合い頂きありがとうございました!! (7月1日 13時) (レス) id: e97993cf2a (このIDを非表示/違反報告)
703(プロフ) - 完結お疲れ様でした!すごく面白かったです!義勇さん大好きなので更新の度キュンキュンしてました!!ありがとうございます! (7月1日 1時) (レス) id: 484f1c0061 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 梨乃さん» お付き合い頂きありがとうございました!冨岡さん書くの楽しいので、またちょろちょろ書いていきたいと思います! (6月30日 18時) (レス) id: e97993cf2a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽん | 作成日時:2019年6月12日 16時

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