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寝顔 煉獄side ページ25

まだ脈が早いな、うむ。

千寿郎が声をかけてくれて良かった。


ああいうのは初めてだから
どう接して良いものか…。





胡座を組んで目を閉じ、呼吸を整えた。



明日はお館様に連絡してみよう。

にしても、虹柱と言ったな。

初めて聞いたが、これもお館様に
尋ねたら何か分かるだろうか。



聞きたい事はたくさんあるが
Aも疲れたから、今日は早く寝たいだろう。

話はまた明日以降だな。




Aとの出逢いを思い出す。

不思議な娘だ。

よく泣くと思えば、別人のように強い意志を
見せ、よく笑う。
見た目は目を奪われるほど美しい。
でも幼子のように表情がコロコロ変わるから
何とも愛らしい。


思い出すと、自然と口元が緩んだ。









ここは…何処だ?

母上が笑っている。

千寿郎も、父上も。

あぁ…暖かく、心が穏やかだ。
このまま幸せなまま…。




静かに目を開けた。

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作者名: | 作成日時:2020年12月25日 6時

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