検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:137,665 hit

91 気配がない ページ46

妓夫太郎の殺気に炭治郎は身を震わせる

そして 毒を負う宇髄を守らなければと考える


その瞬間 妓夫太郎の鎌は

炭治郎の顎先に触れかけていた


炭治郎は間一髪でのけ反り避ける

そして禰夜の刃が

妓夫太郎のその腕を斬り落としていた


宇髄と禰夜 妓夫太郎の刃が交差する中

すぐにその腕は再生する


足を引っ張っていると感じている炭治郎を置いて

攻防は繰り返される


そして その間を割って入るように

無数の帯が 宇髄と禰夜に襲いかかる


禰夜は咄嗟に 宇髄の肩を踏み台にするようにして

上から襲いかかる帯に対応する


──ヒノカミ神楽 円舞・冰──


二刀流のその刃は

舞うように円を描き 帯は青い炎に灼かれてゆく


堕姫はすぐに帯を自身で切断するようにして

燃え凍るのを防ぐ


そして屋根の上

伊之助と善逸を前に高笑いをするのだった


相手する二人は帯を避けきれず

既に何ヶ所か負傷している


そして 妓夫太郎も笑う


「クククッ 継子ってのは嘘だなあ

お前らの動きは統制がとれてねえ 全然だめだなあ」


まるで禰夜の存在を無視しているかのような物言い


先程も腕を斬れたのは

妓夫太郎が禰夜の気配を

正確に感じ取れていなかったからだ


『私が見えてないのか?この阿呆が』


空を斬る禰夜の刃は氷刃を飛ばす


無数の帯によって弾かれるが

禰夜はあまり気にしていない様子だった


禰夜は意識的に気配を消すことを身につけた


いや 正確には

殺気を殺すことだった


ヒノカミ神楽を舞う上で必要なこと

それは無になる事だった


それは相手に少しも殺気を感じさせない


そして禰夜は意識的に

全集中の呼吸とヒノカミ神楽 否 日の呼吸の呼吸を

切り替えていた

92 夜は味方するのか→←90 簡単なこと



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (61 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
174人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 双子の妹
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:癒姫 | 作成日時:2019年8月13日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。