検索窓
今日:4 hit、昨日:7 hit、合計:137,645 hit

89 突破口 ページ44

帯の鬼 堕姫に守られ

妓夫太郎はまた御託を並べていた



妓夫太郎の血鎌に触れれば猛毒を浴びることになる

それを宇髄は受けているのだった


少しずつ 少しずつ 宇髄の体を阻んでゆく毒


忍として慣らされていても


鬼の毒には敵わない


『楽しそう、だねっ!』


その声と共に

宇髄と二体の鬼とのぶつかり合いで

煙が舞っていた部屋が

ぶわっ と透き通り

その瞬間 バキバキ と音を立てて

二体の鬼に向かっていく氷の刃


宇髄の攻撃で頸が落ちた堕姫と

宇髄の攻撃を間一髪で弾いた妓夫太郎は

遮られた氷の壁により 離れ離れとなる


『そっちの鬼 また頸落ちてる』


静かにそう言って宇髄の横に立つのは

禰豆子に引っ掻かれた傷以外の外傷が

見当たらない禰夜だ


「うううう!! 悔しい悔しい

なんでアタシばっかり斬られるの!!」


泣き叫ぶ堕姫に


『それはお前がそっちのより弱いからだ』


追い討ちをかけるように言葉を発する

そして堕姫が泣き叫ぶ中


「お前 もしかして気づいてるなぁ?」


心底嫌そうな顔をする妓夫太郎


「何に?」


毒に耐え 汗を流す宇髄


「気づいた所で意味はねぇけどなぁ

お前は段々と死んでいくだろうしなぁあ

こうしている今も俺たちは

ジワジワ勝ってるんだよなああ」


「それはどうかな!?」


タイミングよく現れたのは

伊之助と善逸だった

善逸はまだ睡眠状態にいる


「俺を忘れちゃいけねぇぜ

この伊之助様とその手下がいるんだぜ!!」


そこに炭治郎の姿はない


「何だ?コイツら…」


引き気味の妓夫太郎をよそに


炭治郎は上から降ってくる


そして宇髄の前に着地したのだった









その頃

街の人々は 宇髄の嫁 まきをたちによって

避難させられていた

90 簡単なこと→←88 強さを



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (61 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
175人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 双子の妹
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:癒姫 | 作成日時:2019年8月13日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。