117 蜜璃の嘆き ページ24
炭治郎は里の長と挨拶を交わし
事情を聞いた後
里の者に里を案内されていた
そして 温泉手前
「この坂の上が温泉です」
里の者はそう言うと 食事の準備がある と下に行く
「はい!」
炭治郎がいい返事を返したところで
炭治郎に向かってくる二つの影
「あ──っ!!!炭治郎君だ
炭治郎く──ん!!」
『蜜璃さん 浴衣ちゃんと着て!!!』
騒がしく現れた二人にあたふたする炭治郎
「あっ 気をつけてください!!
乳房が零れ出そうです!!」
竈門兄妹の言葉も聞かず 一方的に話す蜜璃
「聞いてよ 聞いてよ〜
私今そこで無視されたの〜
挨拶したのに無視されたの〜」
「誰にですか?」
炭治郎の前にしゃがみこみメソメソとする蜜璃に
禰夜は心配し
炭治郎は冷静に対応した
「わかんないの〜!!!
だから名前聞いたのに無視なの
酷いと思わない? 私 柱なのに〜
お風呂上がりのいい気分がもう全部台無し!!」
『蜜璃さん 炭治郎困ってる困ってる
それと無視されたわけじゃないと思うな…
蜜璃さんが可愛すぎるから… うん…』
口ごもる禰夜の言葉は蜜璃には届いていない
「もうすぐ晩ご飯ができるみたいですよ
松茸ご飯だそうです」
メソメソとしていた蜜璃は
それが嘘のように パァッ と笑顔になる
「え──っ!!!ほんとォ!?」
蜜璃は途端に
ルンルン気分で歌を歌いながら下へ降りていく
『…蜜璃さん』
ぐったりと蜜璃についていく禰夜に炭治郎は一言
「禰夜!話がしたいんだ!後でいいか!」
『時間があったら』
すぐに振り向くと
それだけ呟き蜜璃の後を追った
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作者名:癒姫 | 作成日時:2019年8月24日 12時