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113 兄妹 ページ20

「いえ あの…」


アオイが口を開こうとした時


『っ! 炭治郎!』


部屋の入り口から声が飛ぶ

部屋に入った瞬間 伊之助の比ではないほどに

ベッドに飛び乗り

炭治郎を抱きしめていたのは禰夜


「え…?」


皆の反応に勘違いをしていた炭治郎は

唖然としていた


『無理しすぎだ 心配した』


「禰夜…っ 生きてたのか

良かったぁ 良かったぁ…」


『私のセリフだよ!馬鹿…』


そんな二人に皆は微笑ましく思うのだった

伊之助は一人その光景を見て ほわほわ する


少しの間 二人は泣いた


言い合いをしながら


でもそれは 兄妹そのものの言い合い


そして二人が落ち着いた頃



「禰夜 お前髪が…」



距離をとって初めて気づいた炭治郎は声に出した

禰夜の髪は ほぼ全てが白藍色と変わっていた


左側の横髪だけが 炭治郎と同じ赤の混じった茶


炭治郎の呟きに

ふわっと少し悲しそうに微笑む禰夜


『…また兄妹身が薄れてしまったね』


「そんなことないぞ!

禰夜の顔は俺とよく似ている

笑った顔は母さんと禰豆子そっくりだ!」


そんな炭治郎の言葉に思わず 笑いをこぼす禰夜


『本当兄妹馬鹿

…ありがとう 炭治郎

今回も炭治郎に助けられた

炭治郎が諦めなかったから

こうして皆生きて帰れたんだ ありがとう』


「俺は…禰夜がいたからだ

俺はまだ力不足だった

禰夜と宇髄さんが戦ってる中

俺は足手まといにしかならなかった

禰夜は的確な指示をくれた

俺が諦めなかったのは禰夜がいたからだ」


「…本当に二人は仲が良いんだね」


二人が同じようなことを言い合う中

水を差したのは

カナヲだった


「『あたりまえだ 炭治郎/禰夜 とは双子だから』」


そう笑った姿は

瓜二つだった

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作者名:癒姫 | 作成日時:2019年8月24日 12時

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