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111.むいくんの気持ち ページ22

今日はむいくんの屋敷に来ていた。


もちろん稽古するためだ。



時「やっぱりAさん、速いや。僕、速さで勝てないや。」


『ふふ、そうですか?むいくんも速いですよ。』


時「Aさんに褒められると嬉しい。」


『じゃあこれからはいっぱい褒めます。』



もう、子供扱いしないでよ〜と顔をぷっくりさせたむいくん。でも直ぐに真剣な顔に変わった。



時「ねぇ、Aさんは自分より強い人が好きなんだよね?」


『え、えーとうん...』


時「僕は?その対象に入ってる?」


『うん、もちろんむいくんは強いと思います。』



ど、どうしたのかなむいくんは。



時「僕ね、Aさんが好き。」


『私もむいくん好きですよ?』


時「違う、Aさんの好きと僕の好きは違う。ちゃんと女の子として、恋愛面で好きなんだ。」



え、これが告白ってやつだよね...


前に蜜璃さんが言ってた。



時「ごめん、今言われても困るよね。返事を急かしてるわけじゃないから。」


『ごめんね、むいくん。今の私じゃ分からないから保留でもいいですか?』


時「え?考えてくれるの?」


『はい。』


時「Aさんの恋の記憶が戻ってからもう一回言うね。」


『あ、はい。』


時「だから、その...気まずくなったりしないで、普通に接してほしいな。」


『はい、わかりました。』



むいくんは柱の中で一番年下だから、私と中でも弟感があったけど、こんなに言ってくれてるから少し考えないと。

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作者名:あかりんご | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HQakaashirabu/  
作成日時:2020年6月20日 16時

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