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六十四話 煉獄side ページ20

煉「Aの実家は列車に乗るほど遠いのか?」


『いえ、片道二時間かかりますが、歩きでも行けますよ。今日は杏寿郎さんも一緒に来てくださったので列車です。』









この後俺が任務だからと気遣ってくれたのか。








煉「ありがとう、A。」


『ふふ、なんですか?そんな感謝されることは何もないですよ。私ね、貴方の隣にいれて幸せです。』


煉「よもや!Aこそどうした。」


『不思議ですよね、柱になって一番接点がなかったのに、今じゃこうして恋人になってるんですから。』








確かに、俺は他の柱とは違い単独任務も多かったし、初めての一緒の任務は無限列車だった。








煉「確かにそうだな。」









彼女はニッコリと笑った。でも、その笑顔が儚く見えた。俺はどうすれば彼女を救ってあげられる。


諦めたくないと言ったものの胡蝶に頼りきりな部分もあるし、痣を消してやることも出来ない。


俺は痣ができたことするないからAの気持ちをくみとってやれる訳でもない。








『杏寿郎さん、私今日はもうちょっと一緒にいたいです。私が育った町に一緒に行きましょう!おいしい和食屋さんがあるんです!』


煉「よもや!では、一緒に行こう!」


『ふふ、あ、ほら!見えてきましたよ。あそこが私が育った町です!』








よもや!こんなに綺麗な場所があるとは...

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作者名:あかりんご | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HQakaashirabu/  
作成日時:2020年11月6日 18時

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