胡蝶「奈々拾伍ですよ。」 ページ40
胡蝶「記憶喪失、ですね。」
私達は胡蝶さんに会うために蝶屋敷に行っていた。
桜田「記憶喪失って全部記憶がなくなるんですか・・・?」
私からしたらそれが重要。
ただでさえ今現在忘れられて辛くて寂しいのに。
もう戻らないとなったら死んでしまうよ。私。
胡蝶「いえ、『一時的』、という場合の方が多いですね。
・・・でもそれは確実にではありません。」
胡蝶「二度と思い出さない、思い出せない、ということも
あり得ます。」
桜田「・・・・。ですよねぇ・・。」
伊黒「・・・。」
胡蝶「今のところは様子を見るしかないですね。」
胡蝶さんに「有難うございます」と言って私達は蝶屋敷を出た。
私は黙るしかなくなった。
なんて声を掛けていいのかわからないんだもん。
仕方ないよ。
いや違うな。
――――罪悪感だ。
[避けるの面倒くさい。]
とか。
あの時めんどくさがらずに自分から鬼を斬りに行っていれば。
あぁーあ。
今の感情の方がよっぽど面倒くさい。
伊黒「あの・・・。」
小芭内が沈黙を破る。
伊黒「僕が『伊黒 小芭内』という人物なのは分かりました・・。」
伊黒「僕は、どんな人物ですか・・・・・?」
桜田「そうだなぁ・・。」
桜田「自分勝手で、ネチネチしてて、うるさくて、目つき悪いし、
加えて口も悪いし、鋭いくせに鈍感だし!!!」
桜田「とーーーーっても嫌な奴です!!!」
桜田「でも、」
桜田「私を守ろうと、刀も捨てて助けに来てくれるほど、」
桜田「強くて、優しくて、勇敢。」
桜田「私にとって、」
桜田「――――――――唯一無二の人物。」
「かな。」と言って私は笑う。
小芭内は切なそうな顔をして「そうなんですね」と言った。
伊黒「・・!!僕たちの、思い出の場所とかって、ありますか?」
桜田「?思い出の場所??」
伊黒「はい!何かを思い出せる鍵になるかもしれない、と思ったのですが・・。」
桜田「・・・!いいね!行ってみよう!」
私は小芭内の腕を引っ張った。
思い出の場所へ。
あの、
―――――――『花畑』へ。
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仁 - 桔梗さん» ひゃっふぅ。(^-^ (2017年10月25日 22時) (レス) id: bc9c1dd6c2 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - お疲れ様 (2017年10月21日 17時) (レス) id: 99f9ade5b5 (このIDを非表示/違反報告)
仁(プロフ) - ヨモギさん» 有難うございます!(●´ω`●) (2017年10月15日 23時) (レス) id: c21cec3906 (このIDを非表示/違反報告)
ヨモギ(プロフ) - 仁さん» 1章も昼間見てました!良かったですね、 (2017年10月15日 23時) (レス) id: 96e96e60af (このIDを非表示/違反報告)
仁 - ヨモギさん» 読みましたよ〜。憧れの仁さんて 笑 有難う嬉しかったです(^-^) (2017年10月15日 21時) (レス) id: bc9c1dd6c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:仁 | 作成日時:2017年8月21日 20時