検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:152,152 hit

胡蝶「奈々拾伍ですよ。」 ページ40

胡蝶「記憶喪失、ですね。」



私達は胡蝶さんに会うために蝶屋敷に行っていた。


桜田「記憶喪失って全部記憶がなくなるんですか・・・?」


私からしたらそれが重要。

ただでさえ今現在忘れられて辛くて寂しいのに。

もう戻らないとなったら死んでしまうよ。私。



胡蝶「いえ、『一時的』、という場合の方が多いですね。
  ・・・でもそれは確実にではありません。」





胡蝶「二度と思い出さない、思い出せない、ということも
  あり得ます。」





桜田「・・・・。ですよねぇ・・。」

伊黒「・・・。」

胡蝶「今のところは様子を見るしかないですね。」



胡蝶さんに「有難うございます」と言って私達は蝶屋敷を出た。



私は黙るしかなくなった。

なんて声を掛けていいのかわからないんだもん。

仕方ないよ。

いや違うな。





――――罪悪感だ。





[避けるの面倒くさい。]




とか。


あの時めんどくさがらずに自分から鬼を斬りに行っていれば。


あぁーあ。

今の感情の方がよっぽど面倒くさい。



伊黒「あの・・・。」


小芭内が沈黙を破る。


伊黒「僕が『伊黒 小芭内』という人物なのは分かりました・・。」



伊黒「僕は、どんな人物ですか・・・・・?」




桜田「そうだなぁ・・。」





桜田「自分勝手で、ネチネチしてて、うるさくて、目つき悪いし、
  加えて口も悪いし、鋭いくせに鈍感だし!!!」

桜田「とーーーーっても嫌な奴です!!!」






桜田「でも、」









桜田「私を守ろうと、刀も捨てて助けに来てくれるほど、」









桜田「強くて、優しくて、勇敢。」






 









桜田「私にとって、」









 









桜田「――――――――唯一無二の人物。」









「かな。」と言って私は笑う。


小芭内は切なそうな顔をして「そうなんですね」と言った。





伊黒「・・!!僕たちの、思い出の場所とかって、ありますか?」

桜田「?思い出の場所??」

伊黒「はい!何かを思い出せる鍵になるかもしれない、と思ったのですが・・。」

桜田「・・・!いいね!行ってみよう!」


私は小芭内の腕を引っ張った。

思い出の場所へ。









あの、









―――――――『花畑』へ。

伊黒「奈々拾陸・・です!」→←伊黒「奈々拾肆。」



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
117人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 女主 , 伊黒小芭内
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 桔梗さん» ひゃっふぅ。(^-^ (2017年10月25日 22時) (レス) id: bc9c1dd6c2 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - お疲れ様 (2017年10月21日 17時) (レス) id: 99f9ade5b5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ヨモギさん» 有難うございます!(●´ω`●) (2017年10月15日 23時) (レス) id: c21cec3906 (このIDを非表示/違反報告)
ヨモギ(プロフ) - 仁さん» 1章も昼間見てました!良かったですね、 (2017年10月15日 23時) (レス) id: 96e96e60af (このIDを非表示/違反報告)
- ヨモギさん» 読みましたよ〜。憧れの仁さんて 笑 有難う嬉しかったです(^-^) (2017年10月15日 21時) (レス) id: bc9c1dd6c2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2017年8月21日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。