蛇柱と天柱

産屋敷「弐拾参。」 ページ29

?「よく来たね。」



?「私の可愛い剣士たち。」




―――産屋敷 耀哉




鬼殺隊当主。一番偉い人かな。


皆この人を尊敬している。勿論私も。


柱達は横に一列に並び、地に片足をつけた。

産屋敷「お早う皆。今日はとてもいい天気だね。」

産屋敷「空は青いのかな？」


産屋敷「顔ぶれが変わらずに半年に一度の柱合会議を迎えられたこと、
　 嬉しく思うよ。」

不死川「お館様におかれましても御壮健で何よりです。
　 益々の御多幸を切にお祈り申し上げます。」

桜田「(いつ見ても不死川さんがお館様に挨拶するとき別人だと思う・・・。)」

産屋敷「ありがとう実弥。」


今日の並び、私端っこか。今は伊黒の横にあんまり居たくないんだけどなぁ。

私は横にいる伊黒の顔をチラッとのぞいた。

すると伊黒が私に気がついて私の方を見て小声で言った。

伊黒「・・・何だ。」

私も小声で少し冷たく返した。

桜田「・・・いいえ何でもございません。」

・・・いやこれは少しじゃないな。自分でわかる。

伊黒「・・・・・桜田。後で話があるのだが。」

・・・・・話？何のことだろう。

不死川「畏れながら、柱合会議の前にこの竈門炭治郎なる
　 鬼を連れた隊士について、ご説明いただきたく存じますが
　 よろしいでしょうか。」

桜田「(絶対畏れてない)」

産屋敷「そうだね。驚かせてしまってすまなかった。」


産屋敷「炭治郎と禰豆子のことは私が容認していた。



　 ―――そして皆にも認めてほしいと思っている。」

柱「！！」




――――――――え？





悲鳴嶼「嗚呼・・・たとえお館様の願いであっても、私は承知しかねる・・・。」

宇随「俺も派手に反対する。鬼を連れた鬼殺隊員など認められない。」

甘露寺「私は全てお館様の望むまま従います！」

時透「僕はどちらでも・・・。すぐに忘れるので・・・。」

胡蝶「・・・・。」

冨岡「・・・。」

伊黒「信用しない信用しない。そもそも鬼は大嫌いだ。」

煉獄「心より尊敬するお館様であるが理解できないお考えだ！！
　 全力で反対する！！」

不死川「鬼を滅殺してこその鬼殺隊。竈門・冨岡の両名の処罰を願います。」

桜田「・・・。」

伊黒「(珍しく桜田が黙っている・・・?)」

伊黒「桜田、お前はどうなんだ。」


・・・私は・・・・。


桜田「・・私は・・・。」









・・・竈門君、ごめんね。









桜田「反対致します。お館様。」

桜田「・・弐拾肆！」→←不死川「・・・弐拾弐」

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