第49話 ※続編移行 ページ50
よく考えたら私はスマホがないんだった。
善逸にカナヲたちへ連絡してもらい、私たちは2人で帰る。
帰り道はとくに話すことなく無言で、とても気まずかった。
_______
「……なんか…ますます綺麗になった…?」
善逸の部屋は、前来た時よりもさらに物が減っている感じがする。
「……まあ、人増えると思って頑張った」
「それ、って」
「…あー!もう!早くご飯食べて風呂入って寝るよ!!」
えぇ、、まだ帰ってきたばっかりですよ……
私は戸惑いながらも鞄を下ろし手を洗いに行く。
ぼーっとしながら泡立てていると、後ろから善逸に抱き締められた。
「ぜ、善逸…?」
「……頼ってね、」
…ああ。何でかな。
君にそう言われるとすごく安心するんだ。
目頭がじわ、と熱くなる。
私はさっさと手洗いを済ませ善逸の胸に飛び込んだ。
「……善、逸……」
ごめんなさい。
お父さん、お母さん。
事実から目を逸らしちゃいけないって分かってるけど。
善逸はそのまま私をひょい、と持ち上げベッドへ連れていく。
私は抵抗もせずに、善逸にされるがまま身を任せた。
_______
「……っん…っ……あっ…」
狭くどこか寂しい部屋に、2つの甘い声が響く。
あの日から、私たちはひとつ屋根の下で毎晩傷を舐めあっていた。
このときだけは、辛いこと苦しいことを全部忘れられる。
学校では相変わらずただのクラスメイト、
私はカナヲと伊之助と主に一緒にいるし、
善逸は他のクラスメイトとだべっている。
ただ1つだけ、
炭治郎は私たちと一緒にいることがなくなった。
と言っても私と話さないだけで、カナヲや伊之助とはたまに話しているけど。
でもまあ、これでよかった。
きっと私は炭治郎と前のようには話せないだろうから。
事実を確かめないといけないなんて、わかっている。
…だけどあと少しだけ、今のままでいい。
今日も私は、金髪の君と慰め合う。
我ながら狂っていると思う。
.
でも。
.
.
いつからか、この歪んだ関係が心地よくなっていた。
.
.
続編移行です…!
やはり入りませんでしたね()
続編はほぼほぼ伏線回収(?)になると思いますが、事件がなぜ起きたのか、その後はどうなるのか、など詳しく書いていきたいと思っています。
もしよろしければこれからもこんな小説をよろしくお願いします!
※追記
続編できました!以下よりどうぞ!
↓
偽りカタストロフィ【我妻善逸】【キメ学】
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莉桜(プロフ) - ericaさん» めっっちゃそれなです……!!善逸のギャップは世の女性を虜にしますよね()笑 更新頑張ります! (2020年5月4日 22時) (レス) id: 9caa94bd8c (このIDを非表示/違反報告)
erica(プロフ) - くぅぅ…善逸尊い!好き! 続きが楽しみです!! (2020年5月4日 22時) (レス) id: 6859020b2e (このIDを非表示/違反報告)
莉桜(プロフ) - 乃乃さん» コメントありがとうございます!歪み系いいですよね…!何人かですれ違うのがたまらなく好きなんです…笑 更新頑張ります! (2020年5月4日 21時) (レス) id: 9caa94bd8c (このIDを非表示/違反報告)
乃乃 - 神作ですね…!! こういう歪み系大好きです! 更新めっちゃ楽しみにしてます (2020年5月4日 21時) (レス) id: 5008f00fa0 (このIDを非表示/違反報告)
莉桜(プロフ) - るんるさん» わぁぁ!初コメ嬉しい!!笑 ありがとうございます!!(*´∀`*) 励みになります! (2020年5月4日 11時) (レス) id: 9caa94bd8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:莉桜 | 作成日時:2020年4月25日 22時