*45話 ページ49
煉獄は死ぬ前に、炭治郎に生家を尋ねるように言った。
そこには、炭治郎の探しているものがあるから、と。
煉獄「弟の千寿郎には、自分の心のまま、正しいと思う道を進むように伝えてほしい。」
伊之助の体が震えている。
炭治郎が今にも泣き出しそうな顔で、でも煉獄の言葉を遮らないようにこらえている。
煉獄「父には、体を大切にしてほしいと。」
そこまで言って、煉獄は不意に私を見た。
煉獄「Aといったか」
呼ばれて、何故かはわからないけれど、私の足は煉獄の方へと向かっていた。
炭治郎の隣に膝をつく。
何も言わない私に、煉獄は力が抜けたように笑った。
なんで?
死ぬ間際だというのに、何故彼は、こんなにも穏やかなの。
煉獄「君は、きっとこれから鬼舞辻無惨にとって大きな脅威と成りうるだろう。
竈門少年の妹も、君も、俺は信じる。鬼殺隊の一員として認める。」
「汽車の中で、君たちが血を流しながら人間を守るのをみた。」
「命をかけて鬼と戦い、人を守るものは、誰がなんと言おうと、鬼殺隊の一員だ。」
「胸を張って生きろ。」
太陽が、徐々に顔を見せる。
隠れなきゃいけない。離れなきゃいけない。
でも、煉獄の最期を、私はこの目でちゃんと見守りたいんだ。
ーーー恐れるな、A。
淡海の声が聞こえた気がした。
煉獄「竈門少年、猪頭少年、黄色い少年、A。もっと成長しろ。」
善逸が、禰豆子を箱に直して、私の箱を持って急いでこちらへと駆けてくるけど、太陽はもう、私のすぐそこにあった。
恐れるものはもう、なにもないんだよね。
淡海。
煉獄「今度は君達が、鬼殺隊を支える柱となるのだ。俺は信じる。」
太陽が、私を照らす。
我妻「Aちゃん!!!!」
善逸が私を呼ぶ。煉獄が目を見開く。
炭治郎が羽織を脱いで、私を太陽から守ろうとして、伊之助が、頭の被り物を脱いで走り寄ってくる。
煉獄は、最期、笑った。
煉獄「ほら、君は凄い子だ!」
煉獄の命日となったその日、私は史上初、太陽を克服した。
ーー 大正コソコソ話 ーー
禰豆子より一足先に太陽を克服したAさんですが、鬼舞辻の血を既に自分後に変えているため、克服したことを鬼舞辻に知られることはありません。
べ、別に、スト―リーに影響して、物語が書きにくくなるからって訳じゃないんだからねっ!
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藍恋(プロフ) - カナリアさん» ありがたいですぅうう (2019年9月30日 13時) (レス) id: e4a0379987 (このIDを非表示/違反報告)
藍恋(プロフ) - 人形師さん» ありがとうございますっ! (2019年9月30日 13時) (レス) id: e4a0379987 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - 面白い!!感動します!続き気になります!更新頑張ってください! (2019年9月12日 14時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 好きぃぃ(>ω<)大好きぃぃ(*´-`)面白いし感動しました!続きが気になります! (2019年9月10日 21時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
藍恋(プロフ) - セシルさん» いえいえ (o^^o) (2019年9月9日 16時) (レス) id: b8dca656ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍恋 | 作者ホームページ:http://puchiamatheater
作成日時:2019年8月29日 20時