突然の喧嘩(?) ページ1
チュンチュンチュン
うっすらと目を開くと、襖(ふすま)からやわらかな光が射し込んでいた。
もう朝..... 昨日はあまり眠れなかった。
ふと昨日あった出来事を思い出す。
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善逸 「ねぇねぇ、Aちゃん。」
『どうしたの?』
善逸「Aちゃんってさ。本当に俺の事好きなの?」
黄色い髪の毛に、黄色い瞳。
よく喋り、怖がりな彼は、よくこんなことを聞いてくる。
『またそんなことで悩んでるの?』
善逸「''また''って.... 。Aちゃんにとっては小さな悩みごととしか捉えてないかもしれないけどさ... 。
俺にとってはすごい大きな悩みで....」
正直私はうんざりしていた。
1週間のうち、平均3回はこんなことをきいてくる。
好きだよ、愛してる、大丈夫だよ なんて言葉を何度返したか。
もちろん私は善逸のことが大好きだから、ちゃんと目を見て答える。
その度に、照れたように笑って「よかった。」と返してくれていた。
でも、今日は.......
『大好きよ。大好きに決まってるじゃない』
善逸「Aちゃん.... そうだよね。うん、うん... あ、なんでもないよ。気にしないで、ほんとに。なんでもないから....」
1度も目を合わせずに、私の隣から離れ「今日は炭治郎たちとすごい強い鬼倒す任務があるんだ」と言って去っていった。
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昨日、善逸に何があったのだろう。
私は、不安で不安で仕方がなかった。
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作者名:蒼乃 | 作成日時:2021年1月4日 16時