そろそろ成仏させてください。【冨岡義勇】

なぜ ページ11

『師範が、･･･し、死んだ？』




太陽が眩しく輝く朝、鎹鴉が報告してきた。
隣にいた義勇さんもかなり驚いている。




『上弦の、参･･･』

義｢･･･Aのことも殺した鬼だな｣




あいつの頸を斬りたい。師範の仇を討ちたい。
でもこんな体では･･･
そう考えると、頬に生暖かい液体が落ちてきた。




『･･･う、っ･･･ｸﾞｽ』

義｢A･･･｣




なんて情けないんだ。斬りたいのに斬ることができない。それでもこの世には存在している。
ああ、早く成仏して、この苦しみから抜け出したい。




義｢俺が･･･Aと煉獄の代わりに、仇を討つ｣

『･･･え、？』

義｢だから、泣かないでくれ･･･｣




義勇さんも、仲間の死を悲しんでいるはずなのに。
私の考えていたことを察してくれたのか、そう言ってくれた。私もいつまでも、くよくよしていてはダメだ。




『ありがとう、義勇さん』

煉｢ありがとう、冨岡！感謝する！！｣

義｢ああ。･･･え？｣

『え？』

煉｢え？｣




何故か隣に、師範がいた。

師範の心残り→←仇討ち ※

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