*はじめての 3【煉獄杏寿郎】

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＿＿＿＿＿＿＿最終選別後



怪我がほとんど完治し
数日ぶりに鍛錬を再開した。


訛った身体に活を入れるため
現在体力回復訓練を森で行っている。





「·····！」



水を飲んでいると突然煉獄さんが頭を撫でてきた。



「ちょっと煉獄さん！昨日言ったことをもうお忘れですか！」


「····？」


「私達がお付き合いしている事は公にしないと、そう約束しましたよね？」



入隊に伴い色々議論した結果
お付き合いしている事を隠すことになった。




「うむ！覚えているぞ！それがどうした！」

「どうした！ではありません.....！！この手はなんですか！」

「何がいけない？誰もいないではないか」

「そういう問題では...」





この森は鬼殺隊員の訓練場として使われている。

つまり、いつ誰に見られるか分からない。






頭を悩ませている私を楽しそうに見てくる煉獄さん。


その圧に負け、後ずさると背中に木が当たった。



「......く、訓練、再開しましょう」

「うむ！しかし君の隊服姿は新鮮でたまらないな！抱きしめていいか！」

良くないです！！と
大声を上げそうになったが、ここは森。


声が響かないように煉獄さんの耳に顔を近づける。


「.....い、いいですか！」

「む？」

つられて声のボリュームを落とす煉獄さん。




「もう一度言いますが、外ではあくまで師範とその継子です。
この状況も見られたらまずいと言うのに抱きしめるなんて論外です！」

「そんなに顔を近づけて俺を誘っているのか？」

「....ふ、ふざけないで下さい、私は真剣です」

「はは、怒っている君もたまらないな！」




その声は森中に響き渡っていた。



「お、お静かに....！
ただでさえ通る声なのですよ！
そんなに大きな声を出さないで下さい」

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