56 ページ14
.
「泣くほど辛いならその場で言ってくれないか」
煉獄さんは私が泣いた理由に気づいてしまったらしい。
しのぶさんと約束があると嘘までついて私が泣く理由なんて一つしかない。
つまりそれを知った上で夜中まで必死に私を探してくれていた。
少し期待してもいいのだろうか。
「......」
「今日は10分休憩をこまめに挟もうと思っている。だから安心しなさい」
「...........はい?」
「確かに昨日は少し厳しくしすぎてしまったと俺も反省していたところだ!すまなかった!」
「ちち、ちが、違いますよ!
私はそんな事で泣いていたわけではなく!!」
「......?」
「.......わ、私は」
「........」
「わわ、私は.....ただ」
.
「私は........ただ.............煉獄さんが.....」
「俺がなんだ」
「.......の...と楽し......話.....してい.............嫌で」
「....ん?聞こえないな、もう一度言ってくれ」
「......煉獄さんが楽しそうに
他の女性と話し...ているのが....ぃゃ...で」
.
1556人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もち | 作成日時:2020年11月16日 19時