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時間を遡ること今日の明朝___
「 寝れん!!!!!!!! 」
これからどうしたものかと考えていたら結局一睡もできなかった。
何はともあれ訓練に私情を持ち込むなんて事は絶対にしないから安心しろA。
俺は切り替えが得意な男だ。
「煉獄さん、おはようございます!昨日はありがとうございました。もう心臓の痛みは大丈夫ですか」
「うむ!!!問題ない!!!この通り元気だ!!」
「ふふ、それは良かったです」
これは一体どういうことなのだ。
気持ちに気づいた途端
昨日の五倍も十倍もAが可愛くて見えて仕方ない。
______
「......煉獄さん、近くないですか?」
「俺が近づいてはダメか」
「........え.....っとダメと言うわけでは....ないですけど....ちょっと、びっくりしてしまいます」
いつも通り、゙何を言ってるんですがと言うと思いきや、予想外の反応をしてくるので、思わず頭を撫でてしまった。
そうかそうか、ちょっとびっくりしてしまうか。
愛い!!!!!!!!
これは困った。とにかく愛い。
もっとAの事を知りたくなってしまった俺は少しの間観察する事にした。
「....ち、近いです煉獄さん」
小さすぎて気づかなかったがよく見るとAの目の下には小さなホクロがあった。
眉間にシワを寄せながら困った顔でこちらを見ている。悪くない。
「れ、んごくさんさすがに、ち.....近くて、あの」
照れると瞬きをたくさんするのか。
それははじめて知った。
Aは俺の目を一秒見ては逸らし、また二秒くらい見ては逸らし、とにかく落ち着きがない。
恥ずかしいのなら下でも見ておけばいいものをいちいち俺の目を確認してくる所がとても愛らしい。
なんなんだ一体。
少しだけ観察するはずが楽しくなってきてしまった。
「.....っ.......あの、そろそろ.....何か、言って下さい」
これ以上見ていると正気を保てなくなってしまいそうだ。
「ははっ!すまん、今日の君は反応が新鮮でついからかってしまった!」
Aは困惑した表情で怒りますよ、と言い
ドタドタと少し荒っぽい足音をたてながら水を飲みに行った。
ハッ
いかん、いかん、これは非常にいかん!
俺としたことがあと少しで正気を失うところだった。
あのような姿を他の男に見せるわけにもいかん。
困った。勘弁してくれ。
明日から俺は二日間も任務で帰れないのだぞ。
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もち(プロフ) - ぶどうさん» ぶどうさん、はじめまして!コメントありがとうございます!煉獄さんの小説で初めて書いた作品なのでそう言っていただけてとても嬉しいです(*^^*)!優しい煉獄さんたまらないですよねえ(TωT) (2021年2月11日 21時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - 面白いです!煉獄さんが優しくてキュンキュンしてます! (2021年2月7日 7時) (レス) id: 87d010c47c (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - tsukiさん» tsukiさん、はじめまして!そう言ってもらえてとても嬉しいです!!ありがとうございます^^続編も胸きゅんさせられるように頑張ります♪ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 2fde58b1d2 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - サミさん» サミさん、はじめまして!最高の褒め言葉ありがとうございます。嬉しいです。引き続きよろしくお願いします♪ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 2fde58b1d2 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - はむぼしさん» はむぼしさん、はじめまして!ありがとうございます!面白いのかなあと少し不安でしたがそう言っていただけてとても嬉しいです;;その後の関係も一生懸命考えているので少々お待ちください^^♪ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 2fde58b1d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち | 作成日時:2020年11月6日 17時