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「落ち着いた?」

「…うん。ありがとう」

それならよかった〜って私を腕の中から解放しながら、いつもの笑顔で笑う蜂楽くん。心地良かった体温や心音と離れ離れになって少し寂しくなった。


「今日は2回も助けられちゃったね。さっきのと、教科書」

「にゃっはは♪ 俺、ヒーローじゃん!」


子供のように無邪気に笑う。その笑顔になんだか胸がきゅっと苦しくなった。


「また、なんかあったら助けに行くよ」


今度は真剣な眼差しでそう言われた。ドキン、と心臓が高鳴り、顔に身体中の熱が集まる感じがした。思わずそっぽを向いて、なんとか捻り出した小さな声で、ありがとって呟く。


「あり?なーんか顔真っ赤だよ〜?」


そっぽを向いたのに、私の顔を覗き込んでくるからバレバレだ。あはは、照れてる!ゆでだこみたいだーってとても楽しそうに笑う蜂楽くん。


もーって言いながら蜂楽くんの方を見ると、目が合ってしまった。そして2人の間に少しの沈黙が流れたあと、



「転校生ちゃんって下の名前なに?」

「 A…です」



質問に素直に答えると、蜂楽くんはニカッと笑って、


「Aちゃんって呼んでいい?俺のことは廻って呼んでよ。いいっしょ?」

「…うん!」

「じゃー、決まり!」


Aちゃん、指切り!と言われて差し出された小指に、恐る恐る自分の小指を絡める。触れたところが熱くなってどんどん全身の体温が上がるのがわかった。



指切った!と言う言葉とともに小指が離されると、廻くんに帰ろっか!と声を掛けられる。それに返事をして、ポヤポヤした気分で彼の後を追いかける。





この身体の異常の正体に気が付かないほど、私は馬鹿じゃない。でも、これは今まで経験してきた"それ"とはレベルが違うほど強烈なものだった。







__私、廻くんのこと、好きになっちゃったんだ。

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YUY - やばい…めちゃくちゃ好きです…いつかまた更新してくれたら嬉しいです!! (2022年12月20日 20時) (レス) @page7 id: 2b504e2cbc (このIDを非表示/違反報告)
kimetsu0505(プロフ) - まるさん» ありがとうございます〜〜!!!めちゃくちゃ嬉しいです…!!今大学の準備で忙しいので落ち着いたら続きアップしますね!! (2022年3月29日 1時) (レス) id: f5ab4246cc (このIDを非表示/違反報告)
まる - めっちゃ面白いです!!めっちゃくちゃ好きです!!更新頑張って下さい! (2022年3月23日 18時) (レス) @page7 id: 5775e80e82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さにか | 作成日時:2022年3月4日 1時

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