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「さようなら、」
「それはどういう意味だ?」
「私師範と結婚する事になりました」
「何を寝ぼけた事を言っている」
····さん
煉獄さん!
「....ん」
「やっと目を覚ましましたか!心配しましたよ」
「....胡蝶か」
「まったくもう....
一人で暴走しないでください!本当に世話のやける人ですね....
まあ、そのおかげで隊士誰一人として怪我をしなかったようですが」
俺は調査中に現れた鬼数十匹を一人で片付けてしまったらしい。その場にいた隊士全員に俺が殺ると待機命令をして。
「竈門くんも心配していましたよ。少しやけを起こしているように見えたと。....なにかあったんですか?」
「それよりAはいるか?」
「A?誰ですかその方は」
俺はまだ夢の中にいるのか。
瞬きをするとまた違う場所にたっていた。
目の前には5にも満たないであろう子供が木の上から降りられなくなっている。
「うえぇぇん」
「大丈夫か!今助けてやるぞ」
この愛らしい声とこの顔立ちはもしかすると
「あなた、だあれ?」
「俺は煉獄杏寿郎だ!」
「きょ、りゅ、りょ?」
「うむ!杏寿郎だ!」
「きょりゅりょ!だっこ、して」
ここはAの過去なのか。
「君はひとりで何をしている?」
「きのぼり!」
「ははっ、そうか!」
「御家族はどこにいるんだ?」
「いないよ、おにがきて、みんなしんじゃった」
「.....そうだったか」
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「すまなかったな、A」
君が辛い時、心細くて泣いている時、寂しくて泣いている時、誰かに助けを求めている時、そばにいてあげられなくて御家族を守ってやれなくて本当にすまなかった。
ずっと気になってはいた。君の過去について。
なのに俺は君を知る事を恐れて聞けなかった。踏み入ることを躊躇っていた。人を好きになる事を恐れていたから。
また同じ過ちを繰り返す事を恐れていたから。
「────炎柱様は私の事がお好きですか?」
「........」
「きょ!りゅりょ!きいてるの!?」
「すまない!まったく聞いていなかった!」
「もお!!じゃあ、もういっかい、いう」
「.....なんだ?」
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好きです、炎柱様。
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もち(プロフ) - ぽいぽいさん» ぽいぽいさん〜!!コメントありがとうございます!!!!その一言がたまらなく嬉しいです!!(;ω;)♡アニメの煉獄さんカッコよかったですねぇ(;ω;) (2021年10月11日 17時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - もうなんか大好きです…(語彙力は地球の裏側に落としてきました) (2021年10月8日 18時) (レス) @page34 id: 1142a6ee8a (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 叶兎さん» こんばんは!作品を読んで下さりありがとうございます!裏はマイページ→設定からフラグ設定をしてもらえると私の作品一覧に出てきます!よろしくお願いします(*´∀`*) (2021年10月5日 20時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
叶兎(プロフ) - 裏を読みたいのですがどうしたらいいでしょうか! (2021年9月29日 10時) (レス) @page26 id: 6345f5bd13 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 新垣南さん» 初めまして。お返事が遅くなり申し訳ございません。コメント見落としておりました(;-;)裏はコンテンツフィルタ設定後、私の作品一覧に出てくるかと思います!対象作品をポチっと押すとパスワードが書いてありますのでお手数ですがよろしくお願いします! (2021年6月11日 23時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち | 作成日時:2021年2月14日 17時